東野初開幕投手で初勝利!長野5打点!巨人が快勝

[ 2011年4月12日 20:20 ]

7回巨人無死一、三塁、長野が左越えに3ランを放つ

セ・リーグ 巨人9-2ヤクルト

(4月12日 宇部)
 プロ野球のペナントレースが12日に開幕し、1952年にフランチャイズ制が確立して以降、初の地方球場での開幕となった巨人は宇部で開幕戦を迎えた。7年目の東野が初、ヤクルトは石川が4年連続6度目の開幕投手となった。巨人の原監督は試合前ミーティングで「きょうからが本番。気持ちを一つに目標に向かって戦っていこう」と訓示して選手を送り出した。掲げるのは、互いをカバーし合う、チームの結束。3回の先制点は早速その精神から生まれた。

 巨人は3回、1死二、三塁から2番脇谷が右前に先制タイムリー。決して当たりは良くなかったが、見事に一、二塁間を抜いていき、スタメン起用に応えた。その後もラミレスの四球で2死満塁としたが、高橋が中飛に倒れ、1点で終わった。

 巨人は4回にも追加点。ライアル初安打、東野も続いて1死一、二塁で坂本登場。期待に応え体勢を崩しながらも左方向に運ぶ適時二塁打。1点を追加した。

 東野は4回までパーフェクトピッチング。5回、先頭のホワイトセルにストレートの四球を与えるが、後続を絶つ。6回の先頭打者の川島慶に死球を与えるが、ノーヒットを続けている。

 その力投に応えるように6回、巨人は鶴岡の左前打を足場に築いた1死二塁で、坂本が2打席連続のタイムリーとなる二塁打を放ち3点目。

 だが7回、ヤクルトは先頭の浜中が中前打を放ち、ヤクルトこの日初安打を放った。さらにバレンティンが左翼へ二塁打、宮本は中前適時打、川端は右前打で1点差とし、東野をKOした。巨人の投手は高木。

 巨人もその裏、代わったヤクルトの押本を攻めラミレス、高橋の安打などで築いた無死一、三塁で長野が左中間へ3ランを放ち突き放した。8回にも1死満塁とし、高橋の一ゴロがフィルダースチョイスを誘い1点、さらに長野が右前2点適時打を放ち9点目。長野は「みんながいい流れをつくってくれた。その流れに乗れた」と胸を張る。「気持ちを一つに戦っていこう」との試合前の原監督の訓示が14安打、9点の攻撃につながった。

 結局、巨人が9―2で圧勝。東野は途中降板(6回2/3)ながら初の開幕投手を勝利で飾った。「緊張することなくいつも通りの調整ができた。いいスタートが切れた」と話した。

 開幕戦快勝の巨人・原監督は「東野は6回まで非常によかった。もう少し粘りとかスタミナがあればというのもあるが、いいピッチング。打線も積み重ねでいい点の取り方ができた」とコメント。「特別な感情の中でいいスタートが切れた。忘れることのできない一戦になった」としみじみと語った。

 一方、敗れたヤクルト・小川監督は「3点目が大きかった。ミスがいっぱい出たので、あす(13日)はしっかりした気持ちで切り替えたい」と巻き返しを期していた。

 ▼ヤクルト・石川 東野君がいいペースで投げていたので、そのペースにもっとうまく乗っていかないといけなかった。自分の失策もあったりで先に点を与えて申し訳なかった。

 ▼ヤクルト・宮本 打ったのはストレート。少ないチャンスだったので集中していきました。(7回にタイムリー)

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