チーム３冠の多村、メジャー視野にＦＡ権行使？

全体練習に備え帰福したソフトバンク多村

　ソフトバンク・多村が今オフ、フリーエージェント（ＦＡ）権を行使しての米球界移籍を視野に入れていることが分かった。多村は今季、自己最多の１４０試合に出場。打率・３２４、２７本塁打、８９打点とチーム３冠の成績を残し、７年ぶりの優勝に大きく貢献した。

　この日、米スポーツ専門局ＥＳＰＮ電子版も、多村がＦＡを行使して大リーグ入りするための調査を開始したと報道。西海岸への移籍を希望しているとし、ダイヤモンドバックス、レンジャーズ、ジャイアンツ、パドレスなどがシーズン中に試合を視察したと伝えた。
　多村本人はこの日「話すことじゃないから。何も決まっていない」と語るにとどまったが、自身は残留を基本線とし、複数年契約を希望しているとみられる。しかし球団側は「（複数年は）選手のためにならない。成功例が少なすぎる」（小林編成・育成部長）と難色を示しており、交渉次第では優勝の立役者が海外流出する事態ともなる。