雨に消えた興南3冠…我喜屋監督「人生いろいろ」

[ 2010年10月1日 06:00 ]

応援に来てくれた小学生を突然訪問し、お礼を言う島袋

 千葉・銚子市野球場で開催中の「ゆめ半島千葉国体」の高校野球(硬式)競技最終日は30日、興南(沖縄)―関東一(東京)など準々決勝2試合が雨のため中止。大会は規定により打ち切られ、勝ち残っていた6校は順位付けされなかった。これにより、興南の春夏甲子園制覇に続く3冠はなくなった。順位を決定しないまま打ち切りになったのは、一昨年の大分国体以来。

 よもやの形で3冠を逃した興南・我喜屋(がきや)監督は「長い人生いろいろありますよ」と複雑な表情だった。今大会は29日の仙台育英戦1試合だけ。ナインも98年の横浜(神奈川)以来となる3冠へ万全の体調で臨んでいただけに、来春中大進学予定の左腕・島袋は「29日を最後にしたくなかった気持ちはある。でも仕方ないですね」といかにも残念そう。大会終了式後は、29日の試合で応援を受けた体育館横の飯沼小を我喜屋監督、島袋、我如古(がねこ)主将とで電撃訪問。児童の歓声の中「君たちの声援は甲子園の声援より大きかった。ありがとう」と話して喝采を浴びていた。

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2010年10月1日のニュース