真弓監督「痛いどころじゃない」

[ 2010年10月1日 08:34 ]

 【阪神3―4横浜】最後の最後で、描いていたシナリオが狂った。勝って引退する矢野を送り出す。できれば、藤川-矢野のバッテリーで勝利をつかむことも視野に入れていただけに、逆転負けでの自力V消滅に、阪神・真弓監督の目も、心なしか、うつろに見えた。

 「まさかやな…。(連続四球は)球児にしては珍しい。もうちょっと得点を取っておけばね。(矢野は9回2死無走者からの起用かの問いに)そう。あんまり点差もなかったし。最後の試合だし、しっかりと勝って送り出したかった」

 奇跡の8連勝へとつなげるはずが、痛恨の1敗で優勝マジックが消滅。首位・中日にマジック1がともり、1日にもリーグ優勝が決まる。「(この負けは)痛いどころじゃない」。指揮官の悲痛な叫びが、むなしく響いた。

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2010年10月1日のニュース