松井秀、巨人時代から相性良かった右腕から打った

[ 2009年9月28日 09:28 ]

地区優勝が決まり、シャンパンをかけ合うヤンキース・松井秀喜外野手

 【ヤンキース4-2レッドソックス】今季、何度も見せた勝負強さを発揮した。逆転の2点右前打を放ったヤンキースの松井秀は「あの場面で打てたことが最高に良かった」。1―2の六回に右前への鋭い一撃。これが殊勲打となり、チームはレッドソックスに3連勝で3年ぶりの地区優勝を決めた。

 マウンドには代わったばかりの斎藤。暴投で2死二、三塁となって、カウントは2―2。4球目から3球続いた速球が外に甘く入ったところを逃さなかった。低い弾道の打球が滑り込んだ右翼手の前でバウンドした。巨人時代から相性のいい右腕を打ち「最後は追い込まれていたが、甘く入ってきたのでラッキーだった」とほおを緩めた。
 2年ぶりに味わうシャンパンファイト。同僚の祝福で全身びしょぬれになった松井秀は「チームの一つの大きな目標は地区優勝なわけだから、最初のステップを上がることができた」。左ひざの不安と打撃不振を乗り越え、夏場から大活躍。最後も自らのバットで勝利を呼んだだけに喜びは大きい。
 ただ、ゴールはまだ先にある。松井秀は仲間が大はしゃぎする中で会見し、プレーオフに向け「ここ数年の悔しさがあるので、しっかり準備して勝てるようにしたい」。言葉には強い意気込みが感じられた。(共同)

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2009年9月28日のニュース