三浦 公約の“遅球”でベストピッチャー賞

[ 2009年7月25日 06:00 ]

 【全セ10―8全パ】公約通りの“遅球”で全セを勝利に導いた。8回から登板し、逆転した直後の9回もマウンドに上がった横浜・三浦は2回を無安打無失点。ベストピッチャー賞を受賞し「全力で投げても140キロそこそこなんで。スローカーブを使えてよかった」と満足そうに話した。

 1点を追う8回は2死から川崎の初球に計測不能のスローカーブを投じると、4球目も同じく計測不能のスローカーブ。遊ゴロに打ち取ると、ハイタッチで迎えられた。9回もパ・リーグ2冠の中村に臆することなくスローカーブを使い、最後はフォークで空振り三振。計4球投じた“魔球”で全パの強打者を封じ込めた。「8回は理想の遅いカーブが投げられたけど、9回は青木のMVPもかかっていたから少し速くなったね」と照れくさそうに話した。
 試合前のベンチには夫人ら家族を呼んでリラックスムードだったが、試合となれば話は別。賞金100万円については「きのうススキノで使い過ぎたけど、返ってきましたね」と周囲を笑わせていた。

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2009年7月25日のニュース