ダル痛っ…志願2イニングも打球直撃で降板

[ 2009年7月25日 06:00 ]

<全パ・全セ>1回2死一塁、ダルビッシュ有は右腕にラミレスの打球を受ける

 【全パ8―10全セ】ベンチ裏でのアイシング。日本ハム・ダルビッシュはしかめっ面で「(右肩が)腫れている」とつぶやいた。投手の生命線である右肩に打球を受けたのは初めてのことだった。

 初回、全セの若武者・坂本を右飛に打ち取りスタンドを沸かせたのもつかの間、2死一塁でラミレスの打球が右肩前部を直撃した。二塁手・井口が転がった打球を素早く二塁送球しベースを大きく回った小笠原をタッチアウトに。ベンチに戻った右腕はスポーツドリンクをゴクリと飲み「2回もいけます」と直訴したが、首脳陣の判断で“強制降板”となった。
 「球が走って調子もよかった。こういう形で降板するのは残念です」
 22日のロッテ戦(札幌ドーム)の118球完投から中1日。当初は疲労を考慮し梨田監督が全パを指揮する渡辺監督に1回限定を要請も、自ら「僕は大丈夫」と2回投球を志願した。23日には休日返上で球場に足を運び、酸素カプセルに入って体力回復を図った。
 しかし、昨年の球宴で鼻血を出したのに続き、今回も予期せぬアクシデントに見舞われた。治療後はベンチに戻り、田中らと談笑して元気な姿を見せたが「これまでも打球を何度も受けているが、今回は腰とか足でなく肩なので…」と珍しく弱気な言葉も飛び出した。
 25日には札幌市内の病院で精密検査を受けるため、広島での球宴第2戦は不参加。後半戦は31日のソフトバンク戦(札幌ドーム)で先発予定だったが、梨田監督は「あまり痛そうにしてないだけにちょっと心配。ローテーションも検査次第でどうなるか分からない」と“白紙”に戻す可能性も示唆した。

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2009年7月25日のニュース