西武 赤田抹消で岸が代走!総力戦だ

[ 2009年5月19日 06:00 ]

練習を終え、新型インフルエンザ対策で、手洗いをする石井一久(左)と岸孝之

 昨季から12連勝中の西武・岸孝之投手(24)に交流戦での代走指令が出た。19日の中日戦(大宮)先発に向け、短距離ダッシュを繰り返す右腕に小野投手コーチが「交流戦で(総力戦で)野手がいなくなったら、おまえに真っ先に代走で走ってもらうからな」と仰天プランを告げた。

 岸と言えばスレンダーな下半身をバネのようにしならせ、陸上選手のようなきれいなフォームでダッシュする。チームでもトップクラスの俊足で知られ、大迫トレーニングコーチも「野手の中で走っても一番じゃないか」と快足ぶりに目を丸くする。岸の50メートル走タイムは6秒0。2年連続盗塁王を獲得した同僚・片岡の6秒3を上回る驚異的なスピードだ。
 チーム状況もある。代走として豊富な経験を持つ赤田が5日に出場選手登録を抹消。佐藤や大崎、松坂に期待がかかるが、DHが使えないセの本拠地試合で野手を使い果たした場合、俊足の岸に白羽の矢が立つ可能性もある。岸は「代走?大学時代はDHだったんで走塁練習を全然やっていない」と言うものの「言われたら…」と苦笑いだ。
 この日は入念に短距離ダッシュを行うなど、開幕から無傷の7連勝と自身13連勝に向けて調整に余念がない。打席にも立つことになるが、2年間で7打数無安打。「手がしびれるからバッティングは嫌なんですよね」とこちらは苦手のようだが、昨季日本シリーズMVP右腕がさっそうとダイヤモンドを駆け回る場面は見られるかもしれない。

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2009年5月19日のニュース