ダル WBCへ日の丸魂「断る理由はない」

[ 2008年11月23日 06:00 ]

球団納会に出席したダルビッシュ有投手

 日本ハムのダルビッシュ有投手(22)がWBCに懸ける思いを初めて口にした。22日、札幌市内で球団納会に参加した右腕は「選ばれて断る理由はないです。やってやろうという気持ち?もちろんあります」と短い言葉に闘志を込めた。

 日の丸ユニホームには悔しい思い出しかない。8月の北京五輪ではエースとして期待されながら、予選リーグ初戦のキューバ戦で敗戦投手。米国との3位決定戦では敗戦処理の屈辱も味わった。帰国後は「五輪で得たもの?中国製のバリカン。それ以外何もない」と話すほどだった。しかし、シーズンでは9月以降5勝0敗。CSでも2勝をマークするなど完全に復調。五輪での悔しさをきっちりと糧にした。

 すでに10月下旬から来季に向けた準備に入った。11月上旬にはサエコ夫人の実家がある宮崎に1週間ほど滞在したが体は動かし続けた。「WBCを意識?そういう気持ちはあります」。照準を3月5日から始まる東京ラウンドに定め、来春キャンプは、チーム初実戦となる2月11日の練習試合・阪神戦に登板するプランも頭に描いている。

 松坂らメジャーリーガーとチームメートになる可能性についても「誰とやってもやることは一緒」とマイペースを強調した。心はすでに侍ジャパンの一員。ダルビッシュの心はすでに日の丸のユニホームを身にまとっている。

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2008年11月23日のニュース