王監督ラブコール スカウト1号は大田!

[ 2008年9月27日 06:00 ]

 今季限りで退任するソフトバンクの王貞治監督(68)が26日、東海大進学が有力視され、現時点でプロ志望届を提出していない東海大相模・大田泰示内野手(18)にラブコールを送った。「大田は進学だろ?プロに入る力がないわけじゃないのに。何でなんだ」。GM職を兼ねる王監督が白羽の矢を立てたのは高校通算65発の大砲だ。身長1メートル88、体重90キロの恵まれた体格と強肩。スター候補生のイメージにピタリ一致していた。

 現時点での1巡目候補は近大の149キロ右腕・巽真悟投手(21)だが、王監督がこだわるのには理由がある。「松田、小斉は成長してきたがまだ物足りない。投手はある程度整っているが、やはり大砲は必要。多少荒っぽくても大きいのを打てる人をね。この前(20日の西武戦)だって細川が和田からドームの右中間に打っただろ?あそこへ打たれたら投手はお手上げ。ホームランというのはそれだけで流れを変えられる」。ドラフトは欠席する意向だが、編成会議では下位でも大砲候補を推薦していく。種をまいても花が咲くのは数年後。ならば今は畑を耕す時期と信じている。
 プロ志望届の締め切りは10月15日。大田サイドが提出しない限りスカウト陣とは接触できないため、王監督はマスコミを通じてラブコールを送り続けることしかできない。ただ昨年は抽選で中田(日本ハム)を外しただけに、新生ホークスの中核となる逸材を見逃すわけにはいかない。

 ◆大田 泰示(おおた・たいし)1990年(平2)6月9日、広島県生まれの18歳。今夏の神奈川大会新記録となる5発を含め高校通算65本塁打をマーク。家族は両親と兄2人。1メートル88、90キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

2008年9月27日のニュース