レイズがア・リーグ東地区優勝決める

[ 2008年9月27日 11:29 ]

タイガース戦の3回、右前打を放つレイズの岩村

 米大リーグ、レイズの岩村明憲内野手は26日、デトロイトで行われたタイガース戦に「1番・二塁」で先発出場し、5打数2安打だった。内容は左飛、右前打、空振り三振、見逃し三振、左前打で打率は2割7分5厘。8回の守備から退いた。

 地区優勝へのマジック「1」としていたレイズは4―6で敗れ、この時点では自力での優勝は決められなかった。しかし、2位のレッドソックスがヤンキースに8-19で大敗。1998年の球団創設以来、初の優勝を決めた。

 ≪お荷物球団が快挙≫レイズが、球団創設初の地区制覇を決めた。お荷物と言われた球団が、ヤンキース、レッドソックスの強豪と同一地区で優勝したのは、快挙と呼ぶにふさわしい。
 午前1時前、レッドソックスが敗れた瞬間、レイズのロッカールームに歓声とシャンパンを抜く音が響き渡った。監督、コーチは試合後も球場に残り続け、岩村ら数人を除き、球場近くで待機していた選手たちも続々と球場に戻り、シャンパンファイトに酔いしれた。
 自分たちの手で優勝を決めるつもりだったが、2日連続で先発投手が乱調で、2回で5失点と苦しい展開に。岩村の2安打などで懸命に追い上げたものの、結局、2点差で敗れ、レッドソックスの結果待ちになった。しかし、それで優勝が色あせるわけではない。
 岩村は試合後に「一つの区切りとして1年間頑張ったというものはあるし、今までの野球人生で一番の喜びかもしれない」と、若いチームを引っ張った思いを話した。
 一方で「10月も試合をやらなければならない。負けた状態でプレーオフに入りたくない」。若いチームだからこそ勢いが大事なのは明らか。「負けが続いているので勝ちたい。僕は(明日の)試合に勝って1人で盛り上がる」。残り2試合、手を抜くつもりなどない。(共同)

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2008年9月27日のニュース