小久保“サイクルより一発”17号3ラン

[ 2008年7月26日 06:00 ]

<ソフトバンク・ロッテ>6回2死一・二塁、小久保は右越えに3ランホームランを放つ

 【ソフトバンク14―0ロッテ】19歳の137キロ直球を36歳のソフトバンク・小久保が完ぺきにとらえた。4回無死一塁。高く舞い上がった打球はバックスクリーン真ん中に落ちた。三塁打ならサイクル達成の6回は、今季初の1試合2本塁打となる17号3ランを右中間にぶち込んだ。

 「サイクル?“三塁で止まれ”と言われたけどホームランの方がうれしい。でも、そんなチャンスはないだろうけど(今度)あったら狙いたい」
 小久保が打てば負けない。主砲がヤフードームで一発を放った試合は7戦全勝。この試合も今季最多の14得点と爆発。4月26日に初対戦でプロ初勝利を献上した高卒ルーキー唐川にきっちり借りを返した。
 4日のロッテ戦(千葉マリン)で左手首関節打撲を負うなど、7月は前日まで13試合で打率・256、1本塁打と苦しんできた。資料室のVTRで打撃フォームをチェックし、左足を大きく上げる独特のフォームを改造。「自分の形にこだわらず、投手との間合いを重視。よりシンプルに打つ」ことでトンネルを抜けた。
 「小久保のホームランで均衡が破れたよね。あしたデーゲーム?寝ないで行こうかな」と笑う王監督はこれで監督通算1299勝目。史上8人目となる1300勝監督にも王手をかけた。8月は北京五輪で杉内、和田、川崎と主力3人が抜けるが小久保は「幸い、オレと信彦(松中)は残っている。プラスに考えてやりたいね」。首位・西武とは4・5差。4番の復調は何とも心強い。

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2008年7月26日のニュース