イチローが足踏み 5打数無安打に終わる

[ 2008年7月26日 12:26 ]

 米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手は25日、トロントで行われたブルージェイズ戦に「1番・右翼」で出場、5打数無安打だった。日米通算3000安打まであと5本は変わらず。内容は投ゴロ、遊ゴロ、遊ゴロ、見逃し三振、一ゴロで、打率は2割9分6厘。

 城島健司捕手は「8番」で出場、4打数2安打。内容は左中間適時二塁打、中前打、空振り三振、空振り三振で、打率は2割8厘。
 チームは延長10回、4―5でサヨナラ負けした。

 ▼城島の話 投手陣が頑張っていたので、勝ちたかった。2安打はうまくバットの先で拾えた。
 ≪無安打に弱気≫飛び上がり、必死で左手を差し出した。だがサヨナラの打球はグラブの先に当たってフェンス方向へ転がっていった。
 「捕ったら終わりということが分かっているから、肩甲骨よりも上にちょっと力が入ってしまった」。マリナーズのイチローは、淡々とした表情に悔しさを包み、焦点のプレーを説明した。
 1点リードで2死満塁だった。イングレットの打球は強いライナー。短打で逆転を防ぐためにイチローは浅めの守備位置を採っていた。リグルマン監督は「捕れるとは思わなかった」とゴールドグラブ賞常連のイチローをかばったが、イチローは「届いていた、捕れている」と言った。
 細かいミスが連続したマリナーズは6連敗。かみ合わせの悪い状態をイチローが象徴していた。
 5打席でヒットが出なかった。「なんか、きょうは負のオーラに包まれていた気がしますね」。常に強気、現実的なイチローには珍しい言葉が出た。(共同)

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2008年7月26日のニュース