東海大高輪台 プロ注右腕力投で初の決勝へ

[ 2008年7月26日 06:00 ]

 【東海大高輪台5―4国士舘】エースの力投が歴史の扉を開いた。東海大高輪台のプロ注目右腕・高橋雄が9安打を浴び、4失点ながら粘りの投球で4試合連続完投。ノーシードから初の決勝進出を果たし、お祭り騒ぎの中「疲れはあったが、みんなを信頼して投げた」と息を弾ませた。

 打線もエースの粘りに応えた。6回表まで0―4とリードされたが、相手エース丸山の疲労を見抜いた宮島監督は「いつか崩れる。一喜一憂するな」と選手へ平常心を呼びかけた。その裏から“予言”通りに四球連発。8回2死満塁からの勝ち越し点も押し出しだった。
 27日の決勝で対戦する関東一のエース・松本と高橋雄は、出身地の神奈川県「横浜ボーイズクラブ」で背番号1を争った仲だ。当初はエースナンバーを譲ったが、中3の冬から奪い返した過去がある。「楽しみです。自分は中学時代から成長しているので」。引き締めた口元に、お祭り騒ぎの余韻はなかった。

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2008年7月26日のニュース