あと1つ 降板右腕が放った人生初のサヨナラ弾

[ 2008年7月26日 07:52 ]

 【大阪桐蔭2-1箕面東】苦しんで苦しんでつかんだ北大阪大会決勝切符だ。1―1で迎えた延長10回2死、大阪桐蔭・奥村が甘く入ったスライダーをとらえた。白球は右翼フェンスを越える人生初のサヨナラ弾。息詰まる投手戦に終止符を打った。「スライダー待ちで、タイミングもあった」。先発するも5回1失点でエース・福島由にマウンドを譲った右腕。その悔しさをバットで晴らした。

 昨春の選抜では2年生ながら準々決勝の常葉菊川戦に右翼でスタメンに抜てきされた。「二塁打を打ったのが思い出です。やってるときは目につかないんですが、応援もすごかった」。しかしチームは敗北。だからこそ「今年は絶対に僕たち全員で」と、ラストチャンスに賭ける思いは人一倍強い。頂点まであと1つ。「この勢いのまま圧勝する気持ちでいく」。奥村の目には甲子園しか見えていない。

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2008年7月26日のニュース