巨人 直球打ちで唐川攻略だ!

[ 2008年5月20日 06:00 ]

ランニングする(左から)野間口、内海、高橋尚

 秘策は直球打ちだ。ロッテ・唐川と対戦する巨人は、シンプルな攻めで攻略する。高田チーフスコアラーは「映像でパ・リーグの打者の反応を見ると一番目立つのが真っすぐに差し込まれるシーン。ゆったりしたフォームで手元でピュッと伸びる球質だから、始動を少し早めたりポイントを前に置いたりして対応しないといけない」と話した。

 唐川の投球は先乗りスコアラーがチェックしていたが、3戦3勝となったことで、警戒をさらに強めた。18日の広島戦(東京ドーム)後にはスコアラー室でデータを洗い直すなど、対策に余念はない。導き出された答えはカーブ、スライダーなどの変化球よりも、まずは140キロ台後半の直球をとらえること。篠塚打撃コーチは「いろいろ詰め込み過ぎても仕方がない。難しく考えさせたり拘束しないようにしたい」と言えば、小笠原は「出たとこ勝負」と感性を大事にする構えだ。

 交流戦前に下位チームの横浜、広島相手に2勝4敗で借金は3。原監督が「ステップアップの材料にしたい」と位置づける24試合。その初戦で、勢いのある右腕を攻略し上昇のきっかけとする。

 ≪高橋尚 ロッテの足に警戒≫シーズン開幕戦とのW開幕投手を務める巨人・高橋尚はジャイアンツ球場で最終調整。「(ロッテ打線は)大きいのはないけど足を絡めてつなげてくる」と警戒を強めた。昨季交流戦で4勝0敗の左腕だが、公式戦初対戦で千葉マリンでの登板も初体験。心強いのは今季ロッテから移籍した藤田の存在で「いろいろ聞いてますよ」と対策は万全の様子。その藤田も古巣との対戦に向け「普通に投げれば抑えられる。まあ見ていてください」と自信たっぷりに話した。また中継ぎ要員として林が今季初めて1軍に昇格する。

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2008年5月20日のニュース