解雇取り消し求め 専大北上の元野球部コーチ提訴

[ 2008年5月20日 20:51 ]

 プロ野球西武ライオンズがアマチュア選手に金銭を供与していた問題で、専大北上高(岩手県北上市)を昨年3月に懲戒解雇された教諭で元野球部コーチの男性(44)が、同校を運営する学校法人「北上学園」に、懲戒解雇処分の取り消しと今年3月まで約1年間の賃金として約710万円を求める訴訟を20日までに盛岡地裁に起こした。

 訴状などによると、男性は2003年、当時高校3年だった野球部員が、大学卒業後に西武に入団すると約束する書類に、「後見人」として署名・押印。問題発覚後の07年3月、「関係者に精神的苦痛を与え、学園の評価を失墜させた」などとして懲戒解雇された。
 しかし男性は、金銭授受に一切関係しておらず、個人的な利益も得ていないと主張。ほかの処分を受けた関係者と比較しても「過酷で解雇権の乱用に当たり無効だ」としている。
 同校の佐藤一徳事務局長は「係争中なのでコメントは差し控えたい」としている。

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2008年5月20日のニュース