ブラゼル9号!西武、競り勝つ

[ 2008年4月16日 21:30 ]

4回西武無死、ブラゼルが右越えに同点ソロを放つ。捕手鶴岡

 【西4―2日】西武は0―1の4回にブラゼルの9号ソロで追いつき、5回にG・G・佐藤の2点二塁打で勝ち越した。粘り強く投げた涌井が7回2失点で2勝目。8回からは岡本真、グラマンが抑えた。日本ハムは引き分けを挟んで3連敗。

 ≪ブラゼル、23試合で9発目≫陽気なカントリー音楽が聞こえてきたら要注意だ。西武のブラゼルが登場する際のテーマ曲だからだ。
 米国南部のアラバマ州モントゴメリーの出身。同郷の有名なカントリー奏者のリズムに乗って打席に入る。開幕時は違う音楽だったが「小さいころから、これを聞くと打てる」と担当者に言って替えてもらった。そこから快進撃が始まった。
 前日までにリーグトップの8本塁打を重ねた。この日も全開だ。四回、吉川の高めに浮いた直球をフルスイング。打球は勢いよく右翼フェンスを越えた。「1点取り返せて良かった」。23試合目で9発。カブレラ(現オリックス)が55本塁打した2002年のペース(26試合目)を上回る驚異的な量産ペースだ。
 首脳陣は「順応性の高さ」を評価する。内角の変化球に苦しむと、すぐに渡辺監督に投手心理を聞きに行った。12日のソフトバンク戦で内角球をさばいて8号本塁打したシーンを目の当たりにした他球団のスコアラーは「2月より成長している」と警戒を強めていた。
 遠征時には、感謝の意を込めて日本人通訳を食事に誘う。191センチの大柄な体からは想像できないまめさが活躍している秘訣のようだ。

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2008年4月16日のニュース