阪神最速貯金10!下柳3季ぶり完投勝利

[ 2008年4月16日 20:39 ]

阪神・下柳(右)の手を取り、3シーズンぶりの完投をたたえる関本

 【神5―1広】阪神が4連勝で6カード連続勝ち越し。両リーグ最速で貯金10に達した。0―1の1回に金本の二塁打で追いつき、3回に新井の適時打で勝ち越し。6回は3安打で3点を加えた。下柳は1失点で3季ぶり完投勝利を無四球で飾った。

 ≪下柳しぶしぶお立ち台≫目立つことを極端に嫌い、武骨なまでに自分を通すのが下柳という投手だ。2005年10月5日以来の完投勝利を飾ったが、試合後はベンチの奥にこもったまま。大観衆の「ツヨシ」コールに押し出され、しぶしぶお立ち台に上った。
 受け答えはいつも通り淡々としたもの。久しぶりに耳にする「あと1球」の声援に「緊張しました」。3季ぶりの完投には「疲れました」の一言。短いが味わいのあるコメントに、ファンもわいた。

 これが3試合目の登板。1回にアレックスに一発を許したが、それ以降は安定した投球を続け「気持ちよく投げさせてもらっている」。97球完投の“省エネ投球”はベテランの真骨頂だ。バットでも6回1死二、三塁から適時打を右前に運んだ。「たまたまです」と謙遜したものの、勝利に大きく貢献した。

 自身は開幕から3連勝。しかも投球回は7、7、9で先発の責任を十二分に果たしている。チームも両リーグ最速で貯金を10とし、2リーグ制後、球団初の開幕から6カード連続勝ち越しを決めた。好調の輪の中心には下柳がいる。

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2008年4月16日のニュース