ラスト追い込みだ 中田“特別強化”

[ 2008年2月27日 06:00 ]

投手、内野連携で一塁の守備につく中田

 日本ハムの黄金ルーキー中田翔内野手(18=大阪桐蔭)が沖縄・名護キャンプの追い込みに入った。26日から最終クールがスタート。中島打撃コーチは「残りのキャンプは全部参加させる」として居残り&夜間練習のフルメニュー参戦を指示。打ち上げの29日まで4日間を“怪物強化期間”に指定した。

 首脳陣はこれまで中田のパワーこそ認めていたが、体力不足から練習内容は柔軟に対応してきた。その中で実戦で2本塁打を放つなど、非凡なものを見せつけた18歳に梨田監督は「(ここまで1軍に)生き残ったというより、それだけの実力を持っている」。1軍メンバーとしての力を認めた上で、開幕まで残り1カ月で一気に技術も向上させようというものだ。
 そのためには練習量が必要。この日は中田にとってキャンプで最もハードな1日となった。全体練習後は雨でずぶ濡れになりながら約1時間の居残り特守。「これだけノックが厳しいと分かってくれればいい」と真喜志内野守備コーチ。中田は「ちょっと疲れたので…」と予定されていた囲み取材をキャンセルしたほどだ。夕食後も夜間練習に強制参加させられ、課題とする軸足(右足)のタメを徹底矯正した。
 103キロの体重に大きな変動はないが、中田のおなかをさすった指揮官は「だいぶ絞れてきた。キャンプの成果がでてきたね」とにんまり。27日のヤクルト戦(名護)は7番・一塁で出場が濃厚。開幕1軍へ向けて、怪物スラッガーがペースを上げてきた。

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2008年2月27日のニュース