松井稼 初実戦で早速チーム打撃

[ 2008年2月27日 06:00 ]

1回表、一走・レジー・アベルクロンビーは二盗。捕手からのそれた送球に飛びつく松井稼頭央(左)とトマス・ペレス(遊撃手)

 アストロズに移籍した松井稼が25日、今季初の実戦となる紅白戦に2番・二塁で先発し、ナ・リーグ王者の野球を見せた。新加入のボーンと1・2番コンビを結成。初回、ボーンが右前打で出塁し二盗を決めると、進塁打となる一ゴロで走者を三塁へ進めた。後続の二ゴロで生還、1安打で確実に1点を挙げた。

 「あの状況がいきなりきて、走るかな、と待ってみようと思ったし、走者を進められてよかった」。昨季はロッキーズで2番に定着しチーム打撃に徹した。快足タベラスとの1・2番コンビがナ・リーグを制覇し、球団初のワールドシリーズ進出へ導く原動力に。クーパー監督は「あれこそうちの目指す野球。カズは常にチームを第一に考える。そこが気に入っているんだ」とぞっこんだ。
 初回、先頭打者の二ゴロをお手玉して、実戦デビューは失策から。これが失点に結びついたが、その裏チーム打撃で同点に導き帳消しにした。結局、3打数無安打でヒットはお預けだが「球はしっかり見えているし、振れている」とスイングにも手応え。新天地でも2番・カズオがチーム躍進の大きなカギを握る。

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2008年2月27日のニュース