【リーグワン】埼玉の藤井大喜 頸椎手術から1年1カ月ぶり復帰へ「原動力」は最愛の家族 5・1浦安戦

[ 2026年4月29日 19:50 ]

取材に応じる藤井大喜。首元には生々しい手術痕が残る
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 ラグビーリーグワン1部の埼玉は29日、埼玉県熊谷市内で練習を実施。現在15勝1敗、総勝ち点68で首位を快走するチームは、5月1日に東京・秩父宮ラグビー場で浦安と対戦。この試合で昨年3月以来、1年1カ月ぶりの先発復帰が決まったPR藤井大喜が取材に応じ、「本当にドキドキというか、凄い緊張感がある」と心境を明かした。

 藤井は先発出場した昨年3月22日のBL東京戦の前半4分、タックルの際に頭部が相手の腰付近に激突。「首に強い衝撃が加わってしまい、左半身が少し麻痺、感覚がなくなってしまった」とすぐさま負傷交代となり、病院へ直行。「ショックというか、ラグビー云々じゃなく、また歩けるようになるか、みたいな不安もあった」と失意のどん底に突き落とされた。

 医師の診断で頸椎の一部が神経に触れていることが分かり、手術を決断。リスクが低いという首の前部分にメスを入れる方法が採られたため、現在も長さ7~8センチほどの手術痕が残る。退院後もしばらくは運動禁止、コルセットを付けての生活で、3~4カ月後からジョギング開始、半年後に軽めのウエートトレーニングが解禁となり、練習に参加したのはシーズン直前の宮崎合宿からだったという。

 114キロあった体重は「13、14キロくらい落ちて、結構スリムになってました」と、プロップにとっての資本を失ったが、時間と努力を積み重ねて、ようやく復帰にこぎ着けた。当初はコンタクトの練習も「怖かった。タックルに行く時に、首を避けていた。ケガをした時のイメージが付いていたので」とトラウマに悩まされたが、回数を重ねて、恐怖心も克服。自らの力で3番のジャージーを勝ち取った。

 支えになったのは最愛の家族だった。「リハビリしている時(昨年9月後半)に、娘が生まれて。子供のために、家族のために復帰して、試合に出て頑張ろうという気持ちが、原動力というか、支えになった」という。妻は身重の時期に入院や診察、リハビリでの通院をサポート。感謝しても感謝しきれない思いは、プレーで体現すると決めている。

 レギュラーシーズンも残り2戦。チームにとってもプレーオフ準決勝からの登場となる2位以上を確定させるためにも、負けられない試合が続く。「しばらく遠ざかっているので、チームとしては優勝を目指す。自分が出ても出なくても、チームのためにできることをして、最終的に優勝という結果を残したい」と藤井。4季ぶりのV奪還へ、不屈の精神でカムバックする男が、最後のピースとなる。

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