【単独インタビュー】山下美夢有の決意 スタイル貫く メジャーで勝つ 打倒女王ジーノ

[ 2026年1月28日 05:00 ]

笑顔で指ハートをつくる山下美夢有(撮影・松永 柊斗)
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 米女子ゴルフツアーはヒルトングランドバケーションズ・チャンピオンズ(29日開幕、フロリダ州)から26年シーズンが始まる。25年にメジャー初制覇を含む2勝を挙げ、日本人で史上3人目となる新人賞に輝いた山下美夢有(24=花王)はさらなる飛躍を期して出陣する。27日までにスポニチの単独インタビューに応じ、米ツアー本格参戦2年目に挑む決意を語った。(取材・構成 大渕英輔、福永稔彦、松岡咲季)

 ルーキーイヤーの25年、山下はAIG全英女子オープンでメジャー初制覇を果たし、メイバンク選手権で2勝目を挙げた。「慣れない環境、移動、食事。大変なこともあったけど、メジャーを含めて2勝を挙げて、いい一年になった。100点満点で80点」と充実のシーズンを総括した。

 活躍できた要因には「自分のプレースタイルを忘れず、やり続けたこと」と即答した。序盤は本来のゴルフを見失っていた。「向こうの選手は飛ぶので最初は飛距離が欲しくて力が入った」。3月のフォード選手権で初の予選落ちを喫した後、悩みを抱えながら帰国しコーチの父・勝臣さんと話し合った。

 「自分のプレースタイルを改めて考え直した。やっぱり精度で勝負しようと。ショットは曲がる時もあるので、どうリカバリーするか。最後はショートゲームが上手な選手が上に立つ」との結論にたどり着いた。練習内容も変更し、ショットとショートゲームの割合を7対3から3対7に180度転換した。足りない部分を補うのではなく自分の強みを生かす。逆転の発想がその後の躍進につながった。

 今季もスタイルは変えない。「このスタイルで毎試合上位を目指す。調子が良ければ優勝できると思う」と技術に絶対の自信を持つ一方でフィジカルには課題を感じている。「強い体じゃないと後半戦でバテる。1歳年を取るのでその分飛距離も落ちる。強い体をつくって、でもプレースタイルは変えずに戦いたい」。オフもトレーニングに力を入れてきた。

 タイトルや数字の目標は設けないが、メジャーは勝ちたい思いが強い。特に26年の全米女子オープンは28年ロサンゼルス五輪会場リビエラCCが舞台となる。24年パリ五輪は4位、1打差でメダルを逃し、涙を流しただけに「リベンジしたい気持ちはある。そのためにも頑張りたい。どんなコースか分からないので楽しみ」と声を弾ませた。

 米ツアーで1年間戦い、最も印象に残ったのが世界ランク1位のジーノ・ティティクル(22=タイ)だった。「安定している。ブレないし、ショットもパットも全てが完璧。あの位置にいるのも分かる。でも負けたくないし、勝ちたい気持ちが強い」と対抗心をにじませた。

 昨季は終盤までジーノと年間最優秀選手賞を争ったものの最終戦CMEツアー選手権を制したジーノにタイトルを奪われた。その悔しさが糧になる。「最後は納得いく感じで終わらなかった。強い姿で戻って一試合一試合頑張りたい。もっともっと山下美夢有という名前を、海外でもたくさんの方に知ってもらいたい」。26年、山下はさらなる高みを目指す。

 ◇山下 美夢有(やました・みゆう)2001年(平13)8月2日生まれ、大阪府出身の24歳。5歳でゴルフを始める。大阪桐蔭高卒。19年プロテスト合格。22年は5勝を挙げ史上最年少21歳103日で初の年間女王に。23年も5勝で2年連続女王。国内ツアー通算13勝(メジャー3勝)。25年米ツアーに本格参戦し8月メジャーAIG全英女子オープンで初優勝。11月メイバンク選手権で2勝目。1W平均飛距離245.99ヤードは米ツアー141位もフェアウエーキープ率82.3%は同3位。血液型A。1メートル50、52キロ。

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