【バドミントン】輝く“ロスの新星”田口真彩 渡辺勇大と新ペアで全日本混合V「来年は世界一に」

[ 2025年12月31日 05:00 ]

バドミントン全日本選手権最終日 ( 2025年12月30日    東京・京王アリーナTOKYO )

<全日本バドミントン選手権 決勝>混合ダブルス決勝、ポイントを奪いガッツポーズする田口 (撮影・五島 佑一郎)
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 バドミントン全日本選手権は各種目の決勝が行われ、混合ダブルスで渡辺勇大(28=J―POWER)田口真彩(まや、20=ACT SAIKYO)組が2―1で緑川大輝(25=NTT東日本)松山奈未(27=再春館製薬所)組を下し、大会初優勝を飾った。10月のマレーシア・スーパーに続くペア2勝目となった。昨年9月にパリ五輪銅メダルの渡辺とペアを結成した田口は、世界ジュニア優勝歴を持つ有望株。28年ロサンゼルス五輪に向け、新たなヒロイン候補が名乗りを上げた。

 鋭いプッシュで勝利を決めた田口は、力強く右拳を握って喜びを表現した。五輪2大会連続メダリストの渡辺とのペアで躍動。20歳にとって、初めてつかんだ日本一のタイトルになった。「凄くうれしいです。(渡辺)勇大さんという存在が大きいので、勝たなきゃいけない思いがあった。そんなプレッシャーの中での今回の優勝は、自分自身も成長できたのかな」。そう言って、勝利をかみしめるようにはにかんだ。

 ファイナルゲームにもつれ込む接戦を制した。相手はパリ五輪女子ダブルス銅メダルの松山を擁する難敵。緊張で普段通りのプレーを出し切れず、第1ゲームを15―21で落とした。だが、ここで田口は腹を決めた。「もうやるしかない」。前衛で積極的に前に出て流れを引き戻す。左利き同士、歴戦の渡辺とのスピード感あるコンビネーションで、第2ゲームはいきなり6連続得点。21―9でこのゲームを奪うと、勢いのまま勝利を決めた。

 宮崎出身の田口は、山口の強豪・柳井商工高時代の23年に世界ジュニア選手権女子ダブルスを制して頭角を現した。身長1メートル66の手足の長さを生かしたダイナミックなプレーが魅力。渡辺から新たなパートナーとして声をかけられるポテンシャルの高さがあった。昨年9月にペアを結成。しかし今季は左膝のケガで4月から休養し、9月に復帰したばかり。「なかなか大会に出られなくて、この総合に懸けてきた」。コートで忘れていた左膝の痛みは、優勝会見で初めて感じた。「今座っていると痛いですね」とちゃめっ気たっぷりに笑った。

 日本代表選考も兼ねる今大会での優勝で、代表入りも確実にした。「日本一を獲ることができたので、来年は世界一に向けて頑張っていきたい」。ロス五輪の新たなヒロイン候補は、そう堂々と宣言した。

 ◇田口 真彩(たぐち・まや)2005年(平17)10月9日生まれ、宮崎県出身の20歳。6歳で競技を始める。山口・柳井商工時代の23年に世界ジュニア選手権女子ダブルス優勝。実業団チームのACT SAIKYOの内定選手として出場した23年S/Jリーグでは新人賞を獲得した。利き手は左。趣味は「コナンを見ること」で、性格の自己分析は「せっかちなのに優柔不断」。1メートル66。

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