【柔道】橋本壮市引退会見「全て出し切ってスッキリ」パリ五輪で完全燃焼 ライバル大野将平と再戦も?

[ 2025年11月20日 19:16 ]

<柔道・橋本引退会見>花束を手に笑顔を見せる橋本(撮影・木村 揚輔)
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 13日に現役引退を発表した柔道男子73キロ級パリ五輪銅メダルの橋本壮市(34=パーク24)が20日、東京都品川区内のパーク24グループ本社で引退会見を行った。笑顔で登場し、終始和やかな雰囲気。「とうとう引退する時が来たんだなという感覚。ここまで頑張ってきてよかったなと思います。悔いは全く残ってないです」と晴れやかな表情で話した。

 引退を考えたのは昨夏のパリ五輪前から。「2023年のグランドスラム(GS)東京大会の前に、ここで負けたら引退しようと思っていた。この大会で負けたら引退しようと思う時期が何回か続いた」。五輪出場という夢をかなえるまでは…という思いが現役を続ける原動力になっていた。そして昨夏ついに五輪初出場を果たし、日本柔道歴代最年長の32歳11カ月5日でメダルを獲得。「小さい時からの夢で、年齢的にも最後になるかなと思っていた。五輪という夢に手が届きそうで届かない日々が続き、もがき苦しんだ時もあった。それでも諦めずに挑み続けたことでメダルを持ち帰ることができた。全て出し切ってスッキリした感覚だった。全身全霊を懸けてやり切った」。この時点で燃え尽きていた。その後は昨年12月のGS東京大会と今年4月の体重無差別で争われる全日本選手権に出場。「国内の方々にも見てもらいたいという思いがあった」と振り返った。

 2016年のリオ五輪と2021年の東京五輪の前には、同学年の大野将平とのし烈な代表争いに敗れてきた。「彼を超えないと五輪にはたどり着けないので、家族といる時も大野選手のことがずっと頭の中にあった。自分を成長させてくれたので彼には感謝したい」。五輪2連覇王者の存在は特別なものだった。直接対決は、2019年4月の全日本選抜体重別選手権決勝で敗れたのが最後。「試合できずに引退したので、最後は僕のYouTubeで試合しようかな(笑)。総監督に怒られそうなので相談します」と冗談交じりの仰天プランも明かした。

 柔道人生一番の思い出はもちろんパリ五輪。しかし、その中でも特に思い出深いのはメダルを獲得した瞬間ではなく初戦だった。「五輪に向けて最善を尽くして準備してきたのに、緊張しすぎて地に足がついてなくて試合できる状況ではなかった。入場の時に娘の“パパー!”という応援が聞こえてきて、親父パワーというか、地に足着けて試合することができた」。念願の夢舞台に立てたことを「やっぱり柔道家が目指す場所だなと思った。やっとたどり着いたなという感覚だった」と振り返った。

 ◇橋本 壮市(はしもと・そういち)1991年8月24日生まれ、静岡県浜松市出身の34歳。6歳で競技を始め、神奈川・東海大相模高―東海大を経てパーク24に入社。2015年の全日本選抜体重別で初優勝。2017年に世界選手権初出場で金メダル。その後も世界選手権では2018年に銀、2021年に銅、2022年に銀、2023年に銅と、出場した全ての大会でメダルを獲得した。2024年パリ五輪で銅メダル。32歳11カ月5日でのメダル獲得は日本柔道最年長記録だった。得意技は「橋本スペシャル」と呼ばれる変形の袖釣り込み腰。

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