“角界のイナバウアー”しぶとく食い下がる里山に大嶽親方「全部が熱戦」

[ 2025年11月3日 19:04 ]

2006年の大相撲春場所12日目、里山(右)は琉鵬を伝え反りで破る
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 日本相撲協会は公式YouTubeチャンネル「親方ちゃんねる」を3日までに更新。「親方テレフォンショッキング」に元幕内・里山の千賀ノ浦親方が出演した。

 鹿児島県の奄美大島出身。身長1メートル75、体重は120キロ前後と大柄ではないものの、しぶとく食い下がる相撲で会場を沸かせた。2004年春場所で初土俵を踏み、06年初場所で新十両。西十両8枚目で臨んだ3月の春場所12日目は琉鵬を伝え反りで破った。当時は突き押し得意で立ち合いから突きを繰り出した。左差しの相手が出てきたところで相手の左脇に頭をねじ込み、体を反らせながら右腕で相手の左腕を振りほどくと、琉鵬は前のめりになり右膝から崩れた。

 元幕内・玉飛鳥の大嶽親方は「最近では(人気業師の)宇良がやったりする決まり手ですね」と驚いた。元幕内・琴恵光の尾車親方は、同年2月のトリノ冬季五輪フィギュアスケート女子シングルで金メダルを獲得した荒川静香の「イナバウアー」のように体を反らせる形にちなみ、里山が“角界のイナバウアー”と注目を浴びたことを紹介した。

 最高位は07年夏場所と名古屋場所の西前頭12枚目。その後に首の故障もあり幕下へ陥落した。低くもぐり込んで食い下がる形を身につけ、約3年半で十両へ復帰し14年初場所で幕内復帰を果たした。

 その14年初場所は12日目に一本背負いで栃乃若を破るなど7勝7敗で千秋楽へ。初めての幕内勝ち越しと三賞の技能賞がかかった。相手は高安。右差し手を抱えられながら、左おっつけをハズに入れて対抗。やや長い相撲になる中で左を差し頭をつけて優勢に。前傾を強めて寄り倒したかに見えて軍配は里山へ。場内は大いに沸いた。ここで物言い。寄り倒す際に里山の右手が高安のちょんまげをつかんでおり反則負けだった。大嶽親方は「本当に個人的な見解で言うと、里山に勝ってほしかった。同年代で(幕内へ)復活してというところで…」と振り返った。さらに「千賀ノ浦親方の取組は全部が熱戦」と、しぶとく、あきらめない取り口を改めて評した。

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