渡部暁斗 集大成のミラノ五輪へ“180分間の進化”加速 味の素社員との交流セッションで明かす

[ 2025年10月31日 15:32 ]

味の素社員との交流セッションに参加し、金メダルを下げたアジパンダを贈られた渡部暁斗
Photo By スポニチ

 ノルディックスキー複合男子で冬季五輪3大会連続メダリストの渡部暁斗(37==北野建設)が31日、サポートを受ける味の素の社員との交流セッションを都内で行った。17年から同社の上野祐輝氏とタッグを組み、最適な栄養補給から体づくりを行う「ビクトリープロジェクト」に取り組んできた。

 25~26年シーズン限りでの現役引退を正式に表明した複合界の第一人者は、集大成となる来年2月のミラノ・コルティナ五輪を前に、上野氏とともに試合当日の栄養補給を「ゼロから」見直してきたことを明かした。

 「大谷翔平選手で二刀流が話題ですけど、私の複合競技も二刀流。野球以上に相反するものを要求されていて、ジャンプは瞬発系でクロスカントリーは持久系のスポーツ。矛盾への挑戦」。その二刀流のカギとなるのが競技の合間の栄養補給。上野氏は「180分間の中で体をいかに適正な体にガッと変えていくかが大きなポイント」と話す。

 22年北京五輪まではゼリー飲料4本だけだったが、「ゼリーだけだと結構空腹感が残る」と感じていた渡部は、うち1本分をだし汁とパワーボール(だし入りの小分けおにぎり)に変更。固形物を入れることで空腹感を解消した上で、約200グラム弱の炭水化物の摂取量を維持した。さらに先にだし汁を飲むことで食欲を増進させ、「落ちてきている」と感じていた代謝の低下もカバーした。

 今年6月には「とことん合宿」と銘打った3日間の合宿で体の感覚と実際の数値の差を徹底的にチェックした上で、9月に本番会場でもシミュレーション。「無理に口に入れていることもなく、すごくいいプラン。空腹になりすぎず、満腹になりすぎず、いい体の状態でレースに臨めている実感がある」と手応えを得ている。

 「全盛期というものはとうに過ぎているが、そのまま終わるつもりは全くない。2月のイタリアで季節外れの満開の桜を咲かせる終わり方をしたい」。朝9時に集まった多くの社員の前で、改めて4大会連続となるメダル獲得への決意を語った。

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

スポーツの2025年10月31日のニュース