大の里の優勝が活力に…“憧れの先輩”アマ相撲元世界王者の三輪隼斗「頑張れているのも彼のおかげ」

[ 2025年9月29日 04:30 ]

大相撲秋場所千秋楽 ( 2025年9月28日    両国国技館 )

24年6月、大の里初優勝祝賀会で記念撮影に収まる三輪隼斗(左)
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 横綱・大の里(25=二所ノ関部屋)が横綱・豊昇龍(26=立浪部屋)との優勝決定戦を制し、2場所ぶり5度目、横綱として初めての優勝を飾った。

 大の里と同郷の石川県出身で、新潟・能生中、海洋高、日体大の6学年先輩にあたるアマチュア相撲元世界王者の三輪隼斗(30=ソディック)が祝福のコメントを寄せた。「今場所は内容も良くて横綱の力を証明していた。新横綱だった先場所はいろいろ忙しくて難しかったと思うけど、さらに成長したなと思います」。

 三輪が大の里と最後に直接言葉を交わしたのは、海洋高や日体大のOB計5人で食事をともにした名古屋場所7日目の夜。横綱昇進後に顔を合わせるのはこの時が初めてだった。「話せば普通にいつも通りだけど、横綱の風格やオーラのようなものを感じた」。小学生の頃からかわいがっていた後輩の姿は、いつになく大きく見えていた。

 三輪は大の里の人生を大きく変えた“恩人”でもある。2012年5月の全国高校金沢大会団体戦決勝、1―1の大将戦で海洋高3年の三輪が金沢市立工高3年の村田亮(現幕下・朝志雄)を破って劇的な優勝を決めた。現地で観戦していた当時小6の大の里は、三輪に憧れて同じ能生中―海洋高で相撲を学びたいと思い、新潟への相撲留学を決意した。2人はその後も全国トップレベルで活躍。2019年と2022年の国民体育大会では、憧れの先輩とともに新潟県チームとして団体優勝を果たした。

 三輪はその後も世界トップレベルで活躍し続け、国際大会に通算7度出場して計11個(団体戦含む)のメダルを獲得。2023年のコンバットゲームズでは無差別級で世界一に輝き、30歳を過ぎた今も「日本の守護神」の異名でアマチュア相撲界をけん引している。秋場所初日の今月14日にタイ・バンコクで開催された世界選手権では、日本代表主将として団体戦3連覇を果たした。さらに秋場所8日目の今月21日には全日本実業団選手権にも出場して団体戦2連覇に貢献した。

 かつて自身に憧れた後輩が、現在は角界の頂点に君臨している。「刺激をもらっています。ここまで頑張れているのも彼のおかげ。もう逆の立場で、尊敬しかないですよ」。きょう29日に滋賀県長浜市で開幕する国民スポーツ大会には石川県代表として団体連覇を目指して臨む三輪。大の里の優勝が、また新たな活力になった。


 ◇三輪 隼斗(みわ・はやと)1994年(平6)10月15日生まれ、石川県穴水町出身の30歳。穴水少年相撲教室で小1から相撲を始め、新潟・能生中3年時に全中準優勝。海洋高を経て日体大に進学。3年時に全国大学選抜宇和島大会優勝。4年時に東日本学生体重別大会無差別級優勝、全国学生体重別無差別級優勝、世界選手権中量級(115キロ未満)優勝。2017年、ワールドゲームズ無差別級3位。2019年、全日本選抜社会人選手権優勝。2023年、全日本実業団選手権優勝(実業団横綱)、世界選手権軽重量級(115キロ未満)準優勝、ワールドコンバットゲームズ中量級(115キロ未満)3位、無差別級優勝。2024年、世界選手権軽重量級3位、2025年、世界選手権軽重量級3位。身長1メートル75、体重110キロ。

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