全国学生女子相撲選手権 団体戦は慶大が初出場で初優勝!個人戦は静岡県立大の福里愛美が2階級制覇
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全国学生女子相撲選手権大会が20日、東京都立川市のアリーナ立川立飛で行われた。女子相撲の大学日本一を決める通称「女子インカレ」。昨年までは日大相撲部道場で開催されていたが、今年はより多くの観客を入れられる会場での開催を計画。昨年から始まった「高校女子選手権」や「女王決定戦」などと併催し、幅広い年齢層の女子選手が一堂に会する「Japan Venus Sumo Festival」の一つとして行われた。
全国学生女子相撲選手権は2000年に「東日本学生女子相撲選手権」としてスタートし、2013年から全国大会に規模を拡大。2019年までは日大八幡山体育館内に特設したマット土俵で開催されていた。マット土俵は土でできた土俵と比べて足裏の感覚が大きく異なり、相撲の基本であるすり足がうまくできないため競技の特性が変わってくる。2021年からは日大相撲部道場に会場を移し、土でできた従来の土俵で開催されていたが、今大会は会場に特設された「じゅうたん式マット土俵」。本来の相撲とは少し異なる新感覚の競技として開催された。
今年は全国から過去最多の15校、計27人の選手が参加。3人制の団体戦には7校(うち1校棄権)が出場した。これまでは出場校が少ないため総当たり戦で行っていたが、今年は出場校が増えたため初めてトーナメント方式で争われた。5連覇中の日大は2人で出場し、金沢学院大に1―2で敗れて準決勝敗退。昨年準優勝の立命館大は、準決勝で慶大に0―3で敗れた。決勝に進んだのは、ともに昨年までは女子選手が1人しかおらず今年が団体戦初出場の金沢学院大と慶大。決勝は1―1の大将戦にもつれ込み、元世界王者の慶大・長谷川理央(4年)が金沢学院大の阿部さくらを退けて初優勝を決めた。
創部106年の歴史を持つ慶大は、2022年に長谷川が初の女子部員として入部。そして今年、全国レベルの実績を持つ鈴木志歩と小宮山結月の1年生2人を加えて大学日本一に輝いた。長谷川は「入学した時は団体戦に出場できるとは夢にも思ってなかった。最後の年に後輩が2人も入部してきてくれて、結果を残せて本当にうれしい」と感慨を込めた。
個人戦は、出場者の人数に応じて階級区分を急遽変更。最軽量級の55キロ未満は60キロ未満に統合され、最重量級は80キロ未満と80キロ以上も統合された。60キロ級は立命館大同士の決勝となり、早川奈津実(4年)が原田美涼(1年)を肩透かしで下して初優勝。65キロ未満級は、昨年の世界選手権金メダリストの山下寧々(名桜大1年)が制した。73キロ未満級は、福里愛美(静岡県立大4年)が優勝。1年時に無差別級、2年時に73キロ級、3年時に80キロ級をそれぞれ制しており、毎年階級を変えながらの“4連覇”を達成した。14日の世界選手権で準優勝の長谷川理央(慶大4年)は個人戦を欠場し、団体戦に専念した。
73キロ以上級は、世界選手権80キロ級準優勝の石井さくら(立教大2年)が初優勝。重量級と無差別級を2年連続制したウクライナ出身で世界選手権3連覇王者のベレゾフスカ・イワンナ(九州情報大3年)は、今大会は出場しなかった。全27選手(うち7人棄権)が参加した無差別級は、73キロ級優勝の福里愛美と65キロ級優勝の山下寧々が決勝に進出。静岡県焼津市出身同士の対決となり、福里が右四つがっぷりから力強い左上手投げを決めた。福里は73キロ未満級と合わせて2冠。無差別級では3年ぶりの優勝となった。
学生女子選手権の前に、第2回高校女子選手権も開催。団体戦は11チームが出場し、金沢学院大附属高が2連覇を達成した。個人戦は軽量級(60キロ未満)が川口紗葵(鳥取城北高2年)、中量級(75キロ未満)が石川昊愛(鳥取城北高2年)と、それぞれ13日の世界ジュニア選手権に出場した日本代表選手が国内でも実力を発揮して優勝。重量級(80キロ以上)は、世界ジュニア選手権重量級2連覇の後藤なぎさ(鳥取城北高3年)と同無差別級2連覇の阿部なな(金沢学院大附属高2年)が決勝に進出。世界王者対決は、右上手を取った阿部が後藤の左すくい投げをこらえて休まず前に出て寄り切りで制した。
各階級の優勝者は以下の通り。
▽全国学生女子選手権
・60キロ未満級 早川奈津実(立命館大4年)
・65キロ未満級 山下寧々(名桜大1年)
・73キロ未満級 福里愛美(静岡県立大4年)
・73キロ以上級 石井さくら(立教大2年)
・無差別級 福里愛美(静岡県立大4年)
・団体戦 慶大(小宮山結月、鈴木志歩、長谷川理央)
▽高校女子選手権
・軽量級(60キロ未満) 川口紗葵(鳥取城北高2年)
・中量級(75キロ未満) 石川昊愛(鳥取城北高2年)
・重量級(75キロ以上) 阿部なな(金沢学院大附属高2年)
・団体戦 金沢学院大附属高(中口藍彩、藤嶋由菜、阿部なな)
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