若隆景 大関獲りへ痛恨4敗目 観戦の両親へ白星届けられず「詰めが甘かった」

[ 2025年9月23日 04:30 ]

大相撲秋場所9日目 ( 2025年9月22日    両国国技館 )

<大相撲秋場所 9日目>霧島(左)にすくい投げで敗れる若隆景(撮影・河野 光希)
Photo By スポニチ

 大関獲りに挑む関脇・若隆景が霧島にすくい投げで敗れ、4敗目を喫した。今場所で11勝を挙げれば大関昇進の目安とされる3場所合計33勝に届くが、関脇対決で敗れ崖っ縁に立たされた。横綱・豊昇龍は琴勝峰を突き落として初日から9連勝。横綱・大の里は若元春を寄り倒して勝ち越しを決めた。全勝の豊昇龍を追う1敗は大の里、正代の2人となった。

 若隆景は痛恨の黒星を喫した。過去8勝8敗と互角の霧島戦。「下からいこうと思った」と立ち合いから低い姿勢で当たり、左上手を取った。頭をつけて巻き替え、右の前まわしを狙ったが、土俵際で逆転の投げを打たれ「詰めが甘かった」と肩を落とした。

 砂かぶり席で見守った両親に白星を届けたかったが、連勝ならず4敗目。父で元幕下・若信夫の大波政志さんは「いつもの姿じゃない。ちょっと緊張しているのかな。まだ終わってないから残りも頑張れ」とエールを送った。この日は大波3兄弟の長男で幕下の若隆元、次男で平幕の若元春も敗れた。

 今月4日の夜に38・5度の発熱があり、5日の横綱審議委員会による稽古総見を欠席。それでも8日の時津風一門の連合稽古では病み上がりの影響を感じさせず「問題ないですね」と一蹴していた。安治川部屋に出向くなど精力的に稽古を重ね、師匠の荒汐親方(元幕内・蒼国来)も「1日だけ熱が出ただけで、それ以外は順調。場所で集中して取ってもらいたい」と話すほど仕上げてきたはずだった。

 今場所で11勝を挙げれば大関昇進の目安とされる3場所合計33勝に届くが、数字上1敗もできなくなった。今後控える横綱戦にも注目が集まる。九重審判長(元大関・千代大海)は「形にとらわれすぎ。もっと動かないとダメ」と指摘し「残り全部勝てばいい。(大関に)ふさわしい相撲は取っている」と鼓舞。右膝の大ケガを経験した30歳は「切り替えて、また明日からやっていく」と前を向いた。大関昇進へ、もう負けられない。 (中村 和也)

【霧島 我慢の5勝目】
 霧島が関脇同士の対戦で若隆景を下し、連敗を4でストップさせた。過去8勝8敗と五分の相手に、立ち合いで得意の右四つを許したが、相手が巻き替えから右上手を引いて出てきたところを逆転のすくい投げ。これで再び白星先行させ「我慢して良かった。稽古でよくこういう相撲を取ったので」と振り返った。大関獲りが懸かった相手を撃破し、23年名古屋場所から1年間務めた元大関は「(大関を)1回経験したので。思い切りいきました」と一息ついた。

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

スポーツの2025年9月23日のニュース