日本陸連 ロス五輪へ強化世代拡充方針 U20→U23へ 指導者にも制度設計 海外遠征などサポート

[ 2025年9月23日 05:00 ]

日本陸連・山崎一彦強化委員長が世界陸上を総括

<世界陸上東京・8日目>男子4×100メートルリレー予選、決勝進出を決めた日本(撮影・藤山 由理)
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 9日間にわたって国立競技場で熱戦が繰り広げられた陸上の世界選手権が21日、閉幕した。日本勢はお家芸・競歩のメダル2つを含む入賞は「11」。前回の23年ブダペスト大会と並んで過去最高タイとなった。日本陸連の山崎一彦強化委員長(54)が22日までに大会を総括。従来の育成策が一定の成果を生んだことを踏まえ、28年ロサンゼルス五輪に向けて強化の幅を23歳まで拡充する考えを明かした。

 日本陸連の新たな強化策が動き出す。視線は3年後のロス五輪。山崎強化委員長は「新しい歴史をつくった」と日本勢の活躍を称えた上で「五輪へ向け、アンダー23世代の強化施策も出した」と明かした。

 近年の日本勢の結果が示すように、拠点や出場大会の軸足を海外に置く日本勢は強かった。今大会では、男子110メートル障害5位の村竹や3000メートル障害の三浦は最高峰のダイヤモンドリーグ(DL)を転戦。男子400メートル6位の中島は冬季を中心に継続的に短距離王国の米国へ武者修行した。同委員長は「若いうちから海外に慣れる。指導者も含めて戦わなければいけない」と訴える。

 これまで陸連は20歳以下の世代の育成に注力してきた。高校生、大学生の10代有望選手を「ダイヤモンドアスリート」として認定。座学の研修や海外遠征などを通じて世界と戦える選手を目指し、女子やり投げの北口や男子100メートルのサニブラウンらが育った。今大会、現役高校生として挑んだ男子短距離の清水、女子800メートルの久保らU20のタレントを強化するレシピは存在する。

 そこから強化の対象を23歳以下まで拡充。選手の海外遠征、海外大会派遣のサポート体制を整えるだけでなく、指導者も国際的な知見を得られるような制度設計を行う方針だ。同委員長は「ここからの3年は選手、指導者ともグローバルに活躍できる人を育てたい」と強調。自国開催で得た収穫と課題を踏まえ、勝負の3年が号砲となる。 (大和 弘明)

 ▽ダイヤモンドアスリート 14年に始まった日本陸連による次世代エリート育成プログラム。21年東京五輪に向けた強化をきっかけに発足。研修会や測定などを通じての競技力向上に加え、語学、リーダーシップ、メディア対応などのトレーニングも行い、国際的に活躍する選手を育てる。現在は第11期の研修生が活動中。主な修了生は北口、サニブラウンのほか女子20キロ競歩銅メダルの藤井、男子400メートルリレーの柳田、男子走り幅跳びの橋岡ら。

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