新十両・旭海雄に母校の旭丘高から化粧まわし贈呈「幕内の土俵で2人で…」同級生・阿武剋との対戦熱望

[ 2025年9月6日 07:11 ]

化粧まわし贈呈式に出席した(左から)大島親方、旭海雄、旭丘高の水野浩理事長、相撲部の岸田光弘監督ら
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 大相撲秋場所(14日初日、東京・両国国技館)で新十両昇進を果たした旭海雄(25=大島部屋)の化粧まわし贈呈式が5日、神奈川県小田原市にある母校の新名学園旭丘高校で行われた。母校に凱旋し、全校生徒や教職員らの前で新十両場所の活躍を誓った。

 旭海雄と同級生の幕内・阿武剋(25=阿武松部屋)に続き、同校出身者で2人目の関取誕生。化粧まわしには、小田原城と城内キャンパスの校舎、市の花である梅が描かれており、昨年5月に阿武剋に贈られたものと同じデザイン。小田原駅の方から校舎へ向かっていくと見える情景がそのまま化粧まわしに投影されており、母校に思いをはせる仕様となっている。「海」の字が入ったしこ名にちなみ、下地の色は阿武剋の化粧まわしよりも水色に近い明るい青色が使われた。

 旭海雄は2016年春、阿武剋と同じ飛行機でモンゴルから来日。旭丘高で日本語も相撲も一から学んでいった。2人とも頭が良く、来日からわずか半年で日本語を話せるように。最初は身ぶり手ぶりで相撲の技術を教わっていたが「日本語が分かるようになって詳しく教えてもらえるようになった」と理解を深めて急成長した。相撲部の岸田光弘監督は「ガッツがあって我慢強い子。高校3年間の基礎作りが実っている」と教え子の長所を挙げ「本当にうれしいですね。喜ばしい限りで指導者冥利(みょうり)に尽きる」と目を細めた。

 旭海雄は阿武剋とともに一昨年の九州場所で初土俵。旭丘高、日体大と同じ道を歩み、角界入りも同じタイミングで同期生となった。前相撲からデビューした旭海雄に対して学生横綱の実績を持つ阿武剋は幕下15枚目格付け出しからスタートしたこともあり、昨年夏場所で新十両昇進を果たした。それから1年4カ月遅れて旭海雄も関取の仲間入り。母校から贈られた化粧まわしを締める盟友の姿を見て「自分も早く締めたいと思っていた」と出世の原動力にしてきた。念願の関取昇進を果たし「この化粧まわしをつけて土俵に上がることを誇りに思って15日間戦いたい」と改めて決意。そして「もう一つ上に行けば同じ土俵で相撲取れるので早く上がりたい。幕内の土俵で2人で相撲取れたら」と、阿武剋との対戦を夢見た。

 この日は師匠の大島親方(元関脇・旭天鵬)も同席。自身が育てた第1号の関取へ「第一の目標をクリアできたので、ここからですね」と期待を込めた。さらに「一番身近な存在の阿武剋がいるし(日体大同期の)大の里もいて、凄い刺激になると思う。対戦してみたいだろうし(阿武剋と)お互い番付を競い合っていってほしい」と出世争いを促した。来年中には実現しそうな2人の対戦。もし実現したら…と問われた同校の水野浩理事長は「当然2人を応援します」と親心をのぞかせた。

 同じ日に東京・両国国技館で秋場所の新弟子検査が行われ、旭丘高出身で“史上最強の研修生”と呼ばれたオチルサイハン(23=伊勢ケ浜部屋)が受検。現役では阿武剋、旭海雄、序二段・蒼富士(22=伊勢ケ浜部屋)、序二段・鶴ノ富士(18=伊勢ケ浜部屋)、序ノ口・高原(18=二子山部屋)に続いて6人目の力士となった。既に三役以上の実力を持つオチルサイハンが関取に上がるのはもはや時間の問題。大学相撲界にも8月31日の全国学生体重別選手権無差別級を制した杉本弘樹(日体大3年)や昨年の全国学生選手権準優勝のデルゲルバト(日体大2年)ら同校出身の有力選手がひしめいている。近い将来、同じデザインの化粧まわしが土俵入りで複数見られることになりそうだ。

 ◇旭海雄 蓮(きょくかいゆう・れん)本名=シャクダルスレン・ダライバートル。2000年(平12)4月4日生まれ、モンゴル・バヤンホンゴル県出身の25歳。2016年春に来日し、神奈川・旭丘高に相撲留学。2年時に全国高校選抜大会3位。3年時に関東大会無差別級3位。日体大1年時に東日本学生新人戦3位。2年時に東日本学生体重別135キロ以上級3位、全国学生体重別135キロ以上級3位、全日本選手権8強。4年時に全国学生選手権16強。日体大を卒業後、大島部屋に入門。2023年九州場所で初土俵。2024年夏場所で三段目優勝。身長182センチ、体重162キロ。しこ名の由来は本名(ダライバートル)から。ダライは「海」、バートルは「英雄」の意味を持つ。下の名の「蓮」は、師匠・大島親方の長男の名前から。

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