日大アメフト有志の会の選手1人が会見「批判されることは分かっているけど…新しいフェニックスを」

[ 2025年8月26日 12:11 ]

東京地裁の司法記者クラブで会見に臨んだ日大アメリカンフットボール有志の会の酒井選手(左)と代理人の玉井弁護士
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 違法薬物事件で廃部となった日大のアメリカンフットボール部の後継組織「有志の会」のランニングバック(RB)酒井佑昌選手(3年)が26日、東京都内の日本スポーツ仲裁機構(JSAA)に仲裁申し立てを行った。

 2部リーグ所属の取り消しと1部リーグ所属を求め、代理人の玉井伸弥弁護士とともに書類を提出。申し立て後には東京地裁の司法記者クラブで会見に臨み、「批判されることは分かっているけど、残っている選手は事件とは関係ない選手。新しいフェニックスをつくっていこうと動いている」と語った。

 フェニックスの愛称で知られた日大アメフト部を巡っては、部員が違法薬物事件で逮捕されたことを受け、23年12月に廃部が決まり、昨年2月に関東学連を退会。薬物問題には関わっておらず、一定の参加条件を満たした元部員や新入生が昨年5月から「有志の会」として活動している。

 有志の会は約70人で活動しており、当初は半数ほどの選手で申し立てを行う予定だったが「チームメートは“世間から叩かれるんじゃないか”と怖くなってしまった」と酒井選手。今回の申し立ては有志の会としてではなく、個人として行う。

 関東学連は当初、3部所属が妥当としていたが、他校との体力差や経験値差による安全面の不安を考慮。競技力、安全面、公正さ、公平性を総合的に踏まえ、関東大学リーグ2部から再出発することが適切だと判断した。

 関東大学リーグは1部がTOP8とBIG8で構成されており、実質3部相当の2部からスタートする場合、大学日本一を決める甲子園ボウル出場には最低3シーズンが必要。3年生にとっては、甲子園ボウル出場の可能性が最初から消滅していることになる。

 来月6日にはリーグ戦が開幕するため、玉井弁護士は「緊急仲裁」として申し立てると説明。そのうえで「酒井さんは当然、薬物問題にも一切関わってない。部としての責任は廃部という形で果たしていると思う。1人の勇気でいちるの望みに懸けて申し立てた。なかなか難しいものだと承知しているが、なんとか検討いただきたい。BIG8に所属できれば、来年の甲子園ボウル出場はあり得る。すぐに1部所属が難しいとしても、何らかの形で1部との対戦機会を与えていただくとか、何らかの措置をいただくのであれば一歩前進だと思う」と話した。

≪日大アメフト部薬物事件の経過≫
 ▼23年8月 寮内で大麻や覚醒剤成分を含む錠剤が見つかり、部員1人を逮捕
 ▼23年9月 日大から無期限活動停止処分が科される。部の寮も閉鎖
 ▼23年12月 廃部が正式に決定
 ▼24年2月 関東学生連盟から脱退
 ▼24年5月 事件に関与していない学生を対象とした後継組織「有志の会」が発足
 ▼25年6月 関東学生連盟が「有志の会」の加盟を承認

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