世界陸上前進の“眼鏡ハイジャンパー”瀬古優斗とは… 「軽いノリ」で始めた競技、眼鏡で跳び続ける理由

[ 2025年8月18日 10:00 ]

2メートル33を跳んで世界選手権の参加標準記録を突破した瀬古優斗
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 15~16日に開催された陸上のナイトゲームズ・イン福井が記録ラッシュに沸いた。最終日には男子110メートル障害で村竹ラシッド(JAL)が日本記録を樹立した中、その火付け役となったのが、これまで日の目を浴びてこなかったジャンパーだった。

 15日に行われた男子走り高跳び。眼鏡をかけた瀬古優斗(27=FAAS)が、日本歴代2位に並ぶ2メートル33をマークして優勝した。これまでの自己ベスト(2メートル27)を一気に6センチも更新。9月に東京で開催される世界選手権の参加標準記録(2メートル30)も突破し、出場へと大きく前進した。

 7月の日本選手権は2メートル15で5位。高校まで全国大会の出場経験がなく、日本代表という肩書を背負ったのもアジア室内選手権のみだった。無名に近い27歳。陸上との出会い、歩んできたキャリアとは――。

 ☆生年月日とサイズ 1998年(平10)3月16日生まれ、滋賀県大津市出身の27歳。1メートル80。65キロ。
 ☆陸上との出会い 小学2年から母親の影響でバレーボールを始める。瀬田北中ではバレーボール部の部員が少なかったため、仲の良かった友達と「軽いノリ」で陸上部に入部。
 ☆走り高跳び 入部当初は走り幅跳びに打ち込む。ただ、誘い合って入部した友達の方が実力をつけたため、自身は中学1年の終わり頃に走り高跳びへと転向。
 ☆経歴 草津東高、中京大を経て滋賀レイクスターズに入社。22年夏の世界選手権出場を惜しくも逃してから、数多くのトップ選手を教えてきた福間博樹氏に指導を仰ぐようになる。22年の終わりに「もっと練習したい」という思いから滋賀レイクスターズを退社。
 ☆能力 バレーボールをしていたことが競技に生きており、本人は「リズムの取り方やラストの押し込むところが似ている」と語る。「膝を曲げて跳ぶ筋力が別格の強さ。真上に跳び上がる力は(過去に見てきた選手の中で)一番」と福間氏。ただ、その力が強いことからケガやシューズが壊れることも多い。
 ☆現在 23年8月から滋賀県スポーツ協会で特別指導員という形で職員に。高校生や子どもたちに陸上などを教えている。所属は陸上スクールのFAAS。
 ☆眼鏡 高校生から眼鏡を付け始める。社会人になってからコンタクトレンズへと切り替えようとしたが「怖くて入れられなくて…」という理由で断念。眼科で手伝ってもらっても無理で、後から来た小学生が15秒程度で装着して「すげえな」と感心した。

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