瀬古優斗 男子走り高跳び日本歴代2位の2メートル33 27歳無名ジャンパーが一躍代表入り前進

[ 2025年8月16日 05:00 ]

<男子走り高跳び>2メートル33をマークする瀬古優斗
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 男子走り高跳びは瀬古優斗(27=FAAS)が日本歴代2位に並ぶ2メートル33をマークして優勝した。9月の世界選手権東京大会の参加標準記録(2メートル33)を突破し、日本代表入りへ大きく前進した。世界選手権代表勢は、男子やり投げの崎山雄太(29=愛媛競技力本部)が77メートル27で3位。男子200メートルの鵜沢飛羽(22=JAL)は予選1組で20秒46の1着となり、16日の決勝へ進んだ。

 眼鏡をかけた無名のハイジャンパーが一躍、夢舞台へと近づいた。これまでの自己ベストが2メートル27だった瀬古は、2度の失敗を経て2メートル30を成功。さらに世界選手権参加標準記録の2メートル33をも跳び、歓喜のガッツポーズを繰り返した。「本当に跳んだのかな…」。2メートル36は跳べず日本記録(2メートル35)の更新はならなかったが、日本代表入りに大きく前進した。

 「信じられない部分と、うれしい部分がある。踏み切った後の記憶がなくて…」

 代表を狙う最後の実戦と位置付けて臨んだ。7月の日本選手権は2メートル15で5位。その後に大会出場も兼ねて欧州へと渡り、助走を修正した。踏み切り前の4歩で地面をすりつぶすように踏み込んで垂直方向へのパワーをため、悠々とした跳躍につなげた。

 高校まで全国大会の出場経験がなく、日本代表という肩書を背負ったのもアジア室内選手権のみだった。だが、22年夏の世界選手権出場を逃してから、数多くのトップ選手を教えてきた福間博樹氏に指導を仰いだ。「真上に跳び上がる力は過去一番」(福間氏)という能力が、世界選手権の直前に開花した。

 現在は滋賀県スポーツ協会の職員として陸上の指導に携わりながら競技を続ける。「コンタクトレンズは怖くて入れられない」という理由から眼鏡で跳び続ける27歳。「世界選手権に出られることを前提にして、今日以上のものを出すためには何ができるかを考えていきたい」。さらなる高みを見据え、海外勢との勝負に挑む。

 ◇瀬古 優斗(せこ・ゆうと) 1998年(平10)3月16日生まれ、大津市出身の27歳。小学2年から母親の影響でバレーボールを始める。瀬田北中ではバレーボール部の部員が少なかったため陸上部に入部。当初は走り幅跳びに打ち込み、途中から走り高跳びに転向。草津東高、中京大を経て滋賀レイクスターズに就職したが、競技に本腰を入れるために退社。現在は滋賀県スポーツ協会の職員で、陸上スクールのFAAS所属。1メートル80。

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