【ノルディック複合】渡部暁斗 今季限りで引退表明も冬季五輪初4大会連続メダルへ「奇跡を起こす」

[ 2025年8月12日 04:25 ]

ローラートレーニングを行う渡部暁斗
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 ノルディックスキー複合で五輪3大会連続メダルの渡部暁斗(37=北野建設)が11日、長野県白馬村で練習を公開した。今季限りでの現役引退を表明しており、来年2月のミラノ・コルティナ冬季五輪が集大成となる。ノルディック複合で五輪史上初となる前人未到の4大会連続メダル獲得へ、日本複合界の第一人者は「奇跡を起こす」と強い意気込みを示した。

 雨が降りしきる長野・白馬。渡部暁はローラースキーで約80メートルを全力で駆け抜けるスプリント練習を、何度も繰り返した。集大成と位置づけるミラノ・コルティナ冬季五輪まで約半年。五輪史上初のノルディック複合4大会連続メダル獲得へ、37歳は日に日に手応えを増している。

 「正直、自分に対する期待値は低いし、周りもそんなに期待していないことも分かる。でも、五輪は奇跡が見られるところ。だから今までで一番楽しみ。なにか起きるかもしれないって思っている」

 シーズンに向けてジャンプ時のテイクオフ部分の改善に加え、クロスカントリー時の姿勢を調整。骨格標本を見て研究し、「上半身だけ突っ込んで筋肉でスキーを抑えるのではなく、体がリラックスした状態で背骨が積み上がって少しだけ筋肉でサポートする」といったイメージを体に叩き込んでいる。体力は20代の時よりも劣るが、経験と知識を存分に活用。この日のローラースキーも、以前とは「全然違う」と確かな感触がある。

 日本複合界のエースで、五輪初出場の06年トリノ大会から約20年にわたって第一線を走ってきた。前回の22年北京大会では、スノーボードの平野歩夢と並ぶ日本勢最多の冬季五輪3大会連続メダル獲得。それ以降W杯で優勝はないが、キャリアの総仕上げとなるミラノ・コルティナ大会では、前人未到の大記録が懸かる。

 9月に五輪会場で行われるサマーグランプリから、本格的な夏シーズンが幕を開ける。「狙えそうな手応えみたいなのが出てきている。皆さんにあっと驚いてもらえるような大会にしたい」と渡部暁。手応えを確かなものにし、来年2月に「奇跡」を現実に変える。

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