西ノ龍 ノアの化粧まわしで新十両に 14組目の親子関取

[ 2025年7月31日 04:38 ]

大相撲秋場所番付編成会議

新十両昇進を決め、ポーズをとる西ノ龍
Photo By 共同

 日本相撲協会は30日、名古屋市のIGアリーナで大相撲秋場所(9月14日初日、両国国技館)の番付編成会議を開き、十両昇進力士5人を発表した。新十両は元幕内・常の山を父に持ち、14組目の親子関取となった西ノ龍(24=境川部屋)、石崎改め朝翠龍(あさすいりゅう、24)と朝白龍(26)の高砂部屋勢と旭海雄(25=大島部屋)の4人。高砂部屋は元大関の朝乃山(31)も1年ぶりに関取復帰となり、79年秋場所の佐渡ケ嶽部屋(琴の龍、琴千歳、琴立山)以来の3人同時昇進となった。

 会見が始まっても西ノ龍は夢心地の様子だった。「実感が湧かない。本当に上がったのかな」。東幕下5枚目で迎えた名古屋場所は5勝2敗。微妙な状況だったが、おかみさんからの電話で吉報が届いた。「入った頃はすぐ上がれるかなと思ったが…。長かった」と感慨に浸った。

 父は元幕内・常の山で、大阪市内でちゃんこ料理店を営む。「25歳で上がった父より前に上がりたいと思っていた。来月、25歳になるので間に合った」と笑う。足腰を鍛えるため父の勧めもあり中学は陸上競技部に所属。だが「相撲がやりたくて仕方なかった」と親を説得し、2年生の途中で名門の埼玉栄中に転校し高校も強豪の埼玉栄高に進んだ。相撲経験がない中、貴景勝、王鵬、琴桜らに交じってもがき続け「その経験があるから今がある」と振り返った。

 父と親交のあったプロレス団体ノアの創設者で09年に亡くなった三沢光晴さんが富士ケ根親方(元小結・大善)に寄贈したノアの化粧まわしを秋場所で使用する予定。三沢さんが生前に同親方に「(西ノ龍に)渡してほしい」と託したという。かつて張り手で草野を失神KOしたように気迫を前面に出すスタイルで持ち味は「気合です」ときっぱり。大の里らと同じ2000年生まれ。「父の番付(前頭12枚目)を超えたい」と三沢魂の継承者は精悍(せいかん)な顔を輝かせた。 

 ◇西ノ龍(にしのりゅう=本名・下村龍太朗)2000年(平12)8月20日生まれ、大阪市出身の24歳。境川部屋。中2から相撲を始め、埼玉栄高卒業後に境川部屋に入門し「下村」のしこ名で18年九州場所で初土俵。その後、西乃龍→西ノ龍。父は元幕内・常の山。得意は突き、押し。趣味は釣り。1メートル81、132キロ。

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