【砂村光信の目】残念だった後半32分のSO李のダイレクトタッチ 原因はSH藤原との意識のズレ

[ 2025年7月12日 19:15 ]

ラグビーリポビタンDチャレンジカップ2025   日本22―31ウェールズ ( 2025年7月12日    兵庫・ノエビアスタジアム神戸 )

<日本・ウェールズ> 後半、相手に阻まれる李承信(中央) (撮影・亀井 直樹)
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 終盤は逆転できる雰囲気だったが、2点を追う後半32分のSO李のダイレクトタッチが勝敗を分けた。これは、李の単純なキックミスというより、SH藤原とのコミュニケーションミスが原因だろう。

 両者には、疲労度の違いがあった。先発の李に対し、後半16分の交代出場で攻撃のテンポを上げていた藤原は、自陣22メートルライン付近のあのラックでもボールを回したかったと思う。一方、足が動かない李はSHのハイパントで敵陣に入ることを優先させたかったはずだ。

 藤原は左足が前の半身でハイパントができる体勢。李はハイパントに備えてラック右の浅い位置にいればよかったが、ラックの真後ろに立った。李は藤原がハイパントを蹴ると思っただろうし、藤原は真後ろにいる李がキックをすると思ったはずだ。コミュニケーションをとれていなかったHB団の意識のズレが、慌てた李のキックミスを生んだ。

 結果的に次のラインアウトからウェールズにトライを与え、勝敗の分岐点になった。この場面で、チーム全体でディフェンスをもうひと踏ん張りできなかったのは、残念だった。ただ、エディー体制2季目のスタートとしては、ウェールズに勝って自信になった1勝と、崖っぷちまで追い詰めた1敗は、大きな成果だろう。(元U―23日本代表監督)

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