【玉ノ井親方 視点】無双状態に近い大の里が今、一番警戒しているのは若隆景だろう 鋭さが戻ってきた

[ 2025年5月18日 19:32 ]

大相撲夏場所8日目   ○若隆景(寄り倒し)王鵬● ( 2025年5月18日    両国国技館 )

<大相撲 夏場所8日目>平戸海(右)をのど輪で攻める大の里(撮影・松永 柊斗)
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 7連勝と調子を上げてきた若隆景は、綱獲りを狙う大の里が、今一番警戒している力士だろう。

 王鵬戦は低い姿勢で当たって素早く右を差し、そのまま一気に前に出た。

 体の密着のさせ方が抜群で、何とか左に回り込んで態勢を立て直そうとした王鵬に挽回の余地を与えなかった。

 初日は本場所が始まる緊張感と横綱戦ということもあって、まだエンジンが掛かりきらず動きが硬かった。だが、その黒星が逆に発奮材料になったようだ。そこから取組を重ねるごとに相撲が厳しくなった。

 先場所、先々場所までは、古傷の膝の状態があまり良くなかったのかもしれないが、今場所の相撲を見ていると、幕内優勝した頃の鋭い攻めが戻ってきた印象だ。

 技能賞5回が証明するように、うまさと足腰の強さを兼ね備えた力士。下からあてがいながら相手の懐の中に入って前に出る相撲は、大の里のように右を差せないと引く癖がある力士にとっては嫌なタイプだろう。無双状態になりつつある大関と復調著しい小結が、どんな相撲を取るのか楽しみだ。
  (元大関・栃東)

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