疲労は「限界突破」 坂本花織 SP2位 日本の4大会ぶりVへ主将の意地見せた 

[ 2025年4月18日 04:45 ]

フィギュアスケート 世界国別対抗戦第1日 ( 2025年4月17日    東京体育館 )

<世界国別対抗戦第1日>アイスダンスRD、仮装して盛り上がる日本チーム(撮影・小海途 良幹)
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 女子ショートプログラム(SP)では、3月の世界選手権銀メダルの坂本花織(25=シスメックス)が75・54点で2位だった。後半の連続ジャンプでミスがあったが、2大会連続の日本チーム主将として意地の演技を披露。男子SPでは、22年北京五輪銀メダルの鍵山優真(21=オリエンタルバイオ・中京大)が93・73点で4位だった。4大会ぶり3度目の優勝を目指す日本は米国に次ぐ2位につけた。

 4大会ぶりの頂点へ、坂本が主将としての意地を示した。冒頭からダブルアクセル、3回転ルッツを成功。後半のフリップ―トーループの連続3回転は着氷が乱れたが、何とかこらえた。シーズン最終戦で体調はベストではなくても「疲労感を通り越している。限界突破」と笑い飛ばし、3月の世界選手権でミスが生じたSPで2位のスコア。アイスダンスRD、男子SPを終えた時点で3位だった日本を2位に押し上げた。

 銀メダルにとどまり、4連覇を逃した世界選手権。優勝したリュウと抱擁を交わした際には「おめでとう」の涙だったが、次第に「すっごく悔しい」と違う涙に変わった。フリーで納得の演技をしながらも、それを上回られて力負け。「めちゃくちゃ泣いて、たぶん(生涯で)トップ3」というほど悔しかった。

 ただ、涙が枯れると笑顔が戻った。22年3月から背負い続けてきた「世界女王」の看板。試合時はいやでも情報が入り「自分の肩書、重っ!」と感じていたという。五輪イヤーを前に重圧から解き放たれ「超ラッキーじゃんって思う。逆にこれで良かった」。この世界国別対抗戦からチャレンジャーとして新たな一歩を踏み出した。

 2大会連続で主将を務め、応援席を自ら飾り付けるなど「得意分野」という盛り上げ役も担う。「明日は(自分の)試合がないので、100%を応援に使いたい。(フリーは)最後の最後、楽しんで終わりたい」。全種目ラストの19日の女子フリー。有終の美を飾り、来季へ弾みをつける。

 《4回転フリップ失敗も…鍵山 納得の4位》たとえ点数は低くても、鍵山にとっては意義のあるチャレンジだった。2本目のジャンプを4回転サルコーから大技フリップに変更。回転不足で転倒したが、ミラノ・コルティナ五輪イヤーとなる来季挑戦する高難度の演技構成に前倒しで挑んだ。直前の6分間練習でフリップは一度も跳べず不安もあったが「挑戦に意味がある」と吹っ切れてのジャンプ。「6分間練習で悪くても絶対やってやる!と思った」と振り返り「ここでうまくまとめようとしても自分の中で意味がない。ここで挑戦するからこそ来季につながる部分もある」と強調した。

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