坂本花織「逆にこれで良かった」女王君臨1100日間の経験を糧に

[ 2025年3月30日 10:40 ]

フィギュアスケート世界選手権最終日 ( 2025年3月29日    米マサチューセッツ州ボストン・TDガーデン )

一夜明け取材を受ける坂本花織
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 女子で準優勝の坂本花織(シスメックス)が一夜明け取材に応じ、世界女王として向き合い続けた重圧を明かした。4連覇に到達できなかった昨夜は自らの映像を見返し、多くの人と連絡を取りながら「ずーっと泣いていた」と振り返る。「寝るまで結構泣いて、朝、意外と目が腫れていなくてビックリっていう感じです」と笑った。

 初の頂点に立ったのは22年3月25日のモンペリエ大会。当時は表彰式で「君が代」が流れると、うれし涙があふれた。2連覇、3連覇と女王を防衛し続け、前日3月28日にその座をアリサ・リュウ(米国)に譲った。そのリュウと抱擁を交わした際に流した「おめでとう」という祝福の涙が「すっごく悔しい」の涙に変化していった。女王として君臨した1100日間から解放された瞬間だったという。

 「ハグの途中に(感情が)変わっちゃったんですよ。そうしたら涙の出方が変わっちゃって、ポロポロやったのにダァーってなった」と振り返る。全スケーターが死力を尽くした真剣勝負。「ちゃんと負けた」と表現し「自分も結構ベストな試合をして、これだけの点数が出て、それ以上にアリサがマイナスのつけどころがない演技をして負けたのが、たぶん一番きた」と語った。

 女王としての重圧は「試合に来た時とか、ネットのニュースとかで見た時」に「あぁ自分の肩書!重っ!」と感じたという。「目から(情報が)入ってきたら“あっ”となる」と言い「ここを4(連覇)に変えられたら格好いいな~」とプラスに考えながら過ごしてきた。

 世界一という肩書を一旦は降ろし、チャレンジャーとして五輪イヤーへ向かう。「超ラッキーじゃんって思います」と笑顔で前を向き「連覇、ディフェンディングチャンピオンという肩書もなくなる。逆にこれで良かったと思います」と強調。坂本の新たな挑戦が始まる。

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