北海道勢41年ぶりの快挙 平幕・一山本 豊昇龍撃破 横綱戦初挑戦で初金星 初の結びも「不思議な感覚」

[ 2025年3月18日 04:45 ]

大相撲春場所9日目 ( 2025年3月17日    エディオンアリーナ大阪 )

<大相撲春場所所9日目>一山本はすくい投げで豊昇龍(手前)を破る (撮影・奥 調)
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 平幕・一山本が結びで新横綱・豊昇龍をすくい投げで撃破し、横綱戦初挑戦で初金星を挙げた。北海道勢としても84年九州場所の保志(現八角理事長)以来41年ぶりの快挙。4敗目を喫した豊昇龍は新横綱としては64年春場所の栃ノ海以来61年ぶりとなる3つ目の金星配給となった。1敗の美ノ海は敗れたが、大関・大の里と平幕・高安は8勝1敗で勝ち越し。両力士は10日目に直接対決を迎える。

 横綱初挑戦。初の結び。プロ入りしてもっとも遅い時間に土俵に上がった一山本は「特に緊張もなく、いつも通り臨めました」とひょうひょうと振り返った。気負うことなくもろ手突きから左を差し込んで前に出る。かけ投げを残し、そのまま左からすくって豊昇龍を土俵に叩きつけた。館内が騒然とする中、表情は硬いまま。支度部屋でようやく表情を緩ませ「(結びは)不思議な感覚。今場所はしっかりと立ち合いで当たって前に出ているのがいいと思う」と早口でまくしたてた。

 中大卒業後は北海道の福島町役場に勤務していたが、大相撲への情熱を捨てきれず入門規定の緩和により23歳でプロ入りした「脱サラ力士」。1メートル88の長身で懐の深さを武器に地道に力をつけ、自己最高位の西前頭4枚目で臨んだ31歳が大仕事をやってのけた。

 2月中旬の沖縄県伊江島での部屋合宿が転機となった。師匠の放駒親方(元関脇・玉乃島)は「海などにも出かけ凄く楽しんでいた。心身がリフレッシュできたのでは」と分析。腹周りなどが窮屈でしっかりと手をつけなかったため肉体改造にも着手。シェイプアップでスムーズに腰を下ろせるようになり圧力強化に結びつけた。

 数々の名横綱を輩出し優勝は断トツの120回を誇る「相撲王国」北海道出身で、現在ただ一人の幕内力士。出身力士の金星は84年九州場所6日目に北の湖を破った保志(現八角理事長)以来、41年ぶりの快挙となる。「良かったです。早く次の人が出てきてくれれば。僕も頑張りますけど」。独特の言い回しで王国復活を熱望し、いつも通り足早に引き揚げていった。

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