【玉ノ井親方 視点】高安は体調さえ良ければ賜杯争いを引っ張る存在に 豊昇龍は動き自体は良化

[ 2025年3月16日 19:14 ]

大相撲春場所8日目   ○高安(押し倒し)豊昇龍● ( 2025年3月16日    エディオンアリーナ大阪 )

<大相撲春場所所8日目>終始、高安(左)に攻められる豊昇龍は押し倒しで敗れ3敗目を喫す (撮影・奥 調)
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 良い相撲だった。高安が横綱を相手に会心の取り口を見せ、2年半ぶりの金星を手にした。

 勝敗を分けたのは立ち合いだ。かち上げからすぐに左を差した。太いかいなをぐっとねじ込み前へ。左に回り込んでかわそうとする横綱に反撃の隙を与えず、最後は右手で胸を突いてそのまま押し倒した。
 腰に爆弾を抱え、いつそれが爆発するか分からない不安はあるが、本人が“今が一番楽しい”と言っているように、今場所の状態は良さそうだ。

 大阪は22年に優勝決定戦まで進んだゲンの良い場所。大関在位15場所の実績を持つ実力者だけに、体調さえ問題がなければ、優勝争いを引っ張る存在になってもおかしくない。

 一方の豊昇龍は立ち合いでミスをした。右肘を痛めているのだから、左で前まわしをさぐりにいくか、左差しにいくべきだった。右でまわしを取りにいったため、高安に簡単に左差しを許してしまい、不利な形になった。

 高安戦は過去、不戦勝を含め2勝9敗。その相性の悪さも影響したのかもしれない。新横綱のプレッシャーも感じているだろう。ただ、動き自体はだんだん良くなっている。後半戦の巻き返しを期待したい。
  (元大関・栃東)

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