豊昇龍 負けちゃった…新横綱の黒星発進は95年初場所の貴乃花以来も「まあしょうがない」

[ 2025年3月10日 04:30 ]

大相撲春場所初日 ( 2025年3月9日    エディオンアリーナ大阪 )

<大相撲春場所初日>豊昇龍(右)は突き出しで阿炎に敗れる(撮影・奥 調)
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 新横綱・豊昇龍(25=立浪部屋)が小結・阿炎(30=錣山部屋)に一方的に突き出される波乱の幕開けとなった。新横綱が初日に敗れるのは1995年初場所の貴乃花以来。入幕後の初日は4戦全敗だった鬼門の春場所で不安をのぞかせた。大関陣は大の里(24=二所ノ関部屋)が若隆景(30=荒汐部屋)を切り返しで下したが、初めてカド番で臨む琴桜(27=佐渡ケ嶽部屋)は若元春(31=荒汐部屋)に寄り切られ黒星発進となった。

 あっけない敗戦に座布団すら飛ばなかった。豊昇龍は立ち合いで失敗し、阿炎のもろ手突きをまともに食らった。踏み込みが甘く、上体を起こされるとなすすべなく後退し、秒殺された。「ちょっと失敗したな。(相手の突きが)一瞬で来たね。まあしょうがない」。いつもなら怒気を全身から発散させる新横綱も潔く完敗を認めるしかなかった。

 勝つことは当たり前、負ければ大きく騒がれる。綱を張ることへの重圧は「当然ある」と漏らす。付け人は3人から8人に増え、出番前には横綱土俵入りをこなす。ルーティンは大きく変わり、この日はいつもより早めの午後5時ごろに体を動かし始めた。何もかもが初体験。「緊張はなかった」と振り返ったが、八角理事長(元横綱・北勝海)は「勝ちたい気持ちが強かったのか。今までの立ち合いと違った」と異変を指摘した。

 右肘に巻かれた大きなサポーターが痛々しい。それが影響しているのかと問われても「痛い、痛いは言い訳にならない。全員どこか痛いところはある」と強がった。20年秋場所の新入幕から初日は17勝11敗と鬼門。しかも春場所では5戦全敗となり「何でだろう?」と苦笑いだ。

 新横綱場所の黒星発進は1995年初場所の貴乃花以来。貴乃花はその後巻き返し優勝を果たしている。「明日からは大丈夫だと思うよ。自分らしい相撲で集中してやりたい」と語るが、支度部屋を後にする時の背中は何となく寂しく映った。

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