早大・山口智規 狙うはエースが集う箱根駅伝2区の区間賞「ステップアップになるような大会に」

[ 2024年12月29日 04:25 ]

<箱根駅伝 早大取材会>箱根駅伝に挑むエースの山口智(撮影・篠原岳夫)

箱根駅伝 栄光を継ぐ者(3)】 エンジのエースが2区での爆走を再現する。早大の山口智規(3年)は箱根デビューとなった前回、8人抜きで区間4位。今回、意識するのは20年に東洋大の相沢晃(現旭化成)がマークした日本人最高の1時間5分57秒を更新しての区間賞だ。「エース区間で区間賞を獲って、これからの自分の競技生活につなげていきたい。ステップアップになるような大会にしたいと思う」。チームの目標である総合3位へ導くためにも、高いノルマを自身に課している。

 順風満帆な一年ではなかった。前回の箱根以降、2月の日本選手権クロスカントリー競走で優勝したが、5月の関東学生対校選手権1部の5000メートル決勝では日本人2位。レース後は「日本人には勝ちたかった」と涙を流した。6月の全日本大学駅伝予選第4組の1万メートルで“リベンジ”となる日本人トップ。本戦切符に貢献するも「シーズンを通して悔しい思いしかしていない。24年は箱根以外、納得するようなレースはなかった」と振り返る。気持ちばかりが先走っていた反省から、夏は地に足を着けて土台づくりに専念。10月の出雲では1区12位も、11月の全日本では2区で13人抜きの区間5位。「ランニングエコノミーを高めるには、どうしたらいいのかを求めてやっている」と地道なスタミナ練習がようやく実を結びつつある。

 早大4年時に2区を走り、区間3位だった花田勝彦監督は「スピード、スタミナともにバランス良くできている。殻を破るためには、こういう期待される大会で、しっかり結果を出せるかというところ」と期待する。来年東京で開催される世界選手権も見据えるエースは「世界を相手にするためには、ここではそう簡単に負けてはいけない。もう一度、箱根で仕切り直していきたい」と力強い。会心の走りで、その先の飛躍へとつなげる。 (中村 和也)

 ◇山口 智規(やまぐち・とものり)2003年(平15)4月13日生まれ、千葉県銚子市出身の21歳。銚子二中では陸上部に所属しながら、小学3年から始めた野球を続けた。福島・学法石川高に進学し、1年時から5000メートル13分台をマーク。3年連続全国高校駅伝出場。早大では2年時に上尾ハーフマラソンで1時間1分16秒を出し、大迫傑(現ナイキ)が持つ早大記録を更新した。5000メートル自己ベストは13分30秒19、1万メートルは27分52秒37。1メートル72、57キロ。

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