桜井つぐみが金メダル!レスリング4日連続最多タイ5個目 藤波に続きパリで2人目「霊長類最強女子」誕生

[ 2024年8月10日 04:42 ]

パリ五輪第15日 レスリング ( 2024年8月9日    シャンドマルス・アリーナ )

<パリ五輪 レスリング>女子57キロ級決勝、金メダルを獲得する桜井つぐみ(撮影・平嶋 理子)
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 女子57キロ級の桜井つぐみ(22=育英大助手)が9日、決勝でアナスタシア・ニキタ(モルドバ)を6―0で下し、初五輪で悲願の金メダルを獲得した。これで今大会の日本レスリング勢が獲得した金メダルは文田、日下、藤波、樋口に続き5個目。64、21年東京五輪に並ぶ1大会最多に並んだ。

 前日の53キロ級で公式戦137連勝で金メダルを獲得した藤波朱理(日体大)に続き、パリで2人目の「霊長類最強女子」が誕生した。

 初五輪初戦から落ち着いた試合運びと、攻撃的な姿勢で危なげなく勝ち進んできた桜井が、決勝でも第2シード相手に隙を見せず着実にポイントを重ね、1ポイントも与えず6―0で勝利。レスリング競技開始から4日連続となる最多タイ5個目の金メダルを日本にもたらした。

 金メダルを決めた瞬間は、笑顔でガッツポーズ。桜井の、日の丸を掲げ笑顔はじけるウイニングランに、会場から大きな拍手が送られた。「本当に最高です」。コート、そして父・優史さんと抱き合い歓喜の涙を流した。

 57キロ級は五輪3連覇を目指していた金城梨紗子(旧姓・川井)が君臨する階級だったが、昨年6月の全日本選抜選手権では準決勝で直接対決し、テクニカルスペリオリティー勝ちで圧倒。名実共に世代交代を果たし、パリへの切符を勝ち取った桜井。父と誓った、そして同じクラブで育った男子65キロ級フリースタイル代表の清岡幸太郎と約束した金メダルを見事につかみ取った。

 ◇桜井 つぐみ(さくらい・つぐみ)2001年(平13)9月3日生まれ、高知県出身の22歳。高知南高、育英大を経て、今年4月から育英大助手。父が開設した高知クラブで3歳から競技を開始。中学校時代は全国中学校大会を3連覇。大学1年だった20年の全日本選手権を初めて制すと、世界選手権では21年は非五輪階級の55キロ級を、22、23年は57キロ級を制して3連覇を達成した。家族は父・優史氏、母・美佳さんと妹2人。

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