飛ばし屋・幡地 最後まで攻めて悲願のツアー初V 妻はうれし涙「海外も」未完の大器の背中押す

[ 2024年5月20日 04:00 ]

男子ゴルフツアー 関西オープン最終日 ( 2024年5月19日    滋賀県・名神八日市CC=6869ヤード、パー70 )

<関西OP最終日>志保夫人とともに優勝カップを掲げる幡地隆寛(撮影・井垣 忠夫)
Photo By スポニチ

 1打差2位から出た幡地隆寛(30=ディライトワークス)が5バーディー、2ボギーの67をマークし、通算14アンダーで初優勝を飾った。日本ツアーでトップレベルの飛距離を誇る飛ばし屋がプロ10年目の節目に悲願成就。今大会の優勝で生涯獲得賞金は1億円を突破した。

 3打差の首位で迎えた最終18番。3Iで手堅く刻むプランもよぎったが、幡地は自身の武器である1Wを握った。前日は1打目を大きく右に曲げ、悪いイメージは残っていたが「絶対ドライバーで振り切ってやろう」と決意。高い弾道で放たれた豪快なティーショットはフェアウエーを捉え、会心の一打となった。最後をきっちりパーでまとめて、勝ち切った。

 堀川未来夢らからウオーターシャワーを受け「いつも自分がかける側だったのでかけられる側になったのが本当にうれしい。達成感と解放感の両方が込み上げてきた」と喜びをかみしめた。

 長年、未完の大器と言われ続けてきた。岡山・作陽高を経て、東北福祉大に進学。身長は日本人ツアーメンバーで最も高い1メートル88で1Wの平均飛距離はキャリーで310ヤード超とツアーきっての飛ばし屋として期待されたが、1勝が遠かった。

 昨年のダンロップ・フェニックスでメジャー覇者のケプカと同組になったことが大きな転機となった。次元の違いに衝撃を受け「自分の向上心に火が付いた」と奮起。ケプカに近づきたい一心で必死に練習を積み重ねた。今年3月にはニュージーランド・オープンで初優勝。「飛距離を武器にするが刻む時は刻む。やりたいこと、やらなければいけないことの区別ができるようになった」と成長を実感していた。

 この日、応援に駆けつけた3歳上の妻・志保さん(33)はうれし涙を流しながら、「海外も行きたいと思うので自分がやりたいところでやってくれれば」と優しく背中を押した。もう未完の大器とは呼ばせない。幡地の飛距離があれば、海外でもきっと戦える。 (山手 あかり)

 ◇幡地 隆寛(はたぢ・たかひろ)1993年(平5)6月30日生まれ、広島県出身の30歳。10歳でゴルフを始め、岡山・作陽高を経て東北福祉大に進学。15年12月にプロ転向。ドライビングディスタンスは20~21年シーズン1位で、今季2位。賞金ランクは昨季18位で、シードは3季連続継続中。飛ばしの極意は「トレーニングして力を入れないこと」。1メートル88、98キロ。

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2024年5月20日のニュース