バドミントン元世界王者の桃田賢斗、引退表明も「幸せな時間だった」20年交通事故からの完全復活ならず

[ 2024年4月19日 04:00 ]

代表引退会見であいさつをする桃田賢斗
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 バドミントン男子シングルスで元世界王者の桃田賢斗(29=NTT東日本)が18日、都内で会見し、日本代表からの引退を表明した。今月27日から始まる男子国別対抗戦トマス杯(中国)が最後の活動。今後は国内で競技を続ける。

 20年1月に遠征先マレーシアでの交通事故で右目眼窩(がんか)底骨折など大ケガを負った影響は強く、体力面、精神面とも限界を感じて決断。「世界一をまた目指そうというところにはいけない」と理由を語った。

 16年リオ五輪直前には違法賭博問題が発覚し謹慎処分。交通事故後の東京五輪は1次リーグ敗退だった。事故後は「正直しんどいことだらけだった」。パリ切符が絶望的となった今年2月に代表引退を決心した。

 夢舞台で輝きを放つことはなかったが、19年に史上初の世界ツアー年間11勝をマークし、ギネス世界記録にも認定された。約10年の代表活動。「長いようで短く、幸せな時間だった」と笑顔で振り返った。 (大和 弘明)

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