入江陵介 引退会見「やり過ぎるまで、よくやったね」 北島康介氏突然の登場に涙

[ 2024年4月4日 04:45 ]

北島氏(右)から花を贈られ、涙の入江(撮影・島崎忠彦)
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 競泳男子背泳ぎの入江陵介(34=イトマン東進)が3日、都内で会見し、現役引退を表明した。日本勢初の5大会連続となるパリ五輪出場はかなわず決断。「長く競技生活を送ることができて心から幸せ」と語った。

 会見に先輩の北島康介氏(41)がサプライズで登場すると、こらえていた涙が一気にあふれた。ともに戦った北島から「長い間、競技生活ご苦労さまでした。日本をけん引してくれた心強い後輩」とねぎらいの言葉をかけられた入江は「ビックリの涙です」と強がって笑った。

 0歳から水泳を始め、五輪では3つのメダルを獲得した。限界まで戦い抜いた34歳は、先月の五輪代表選考会で背泳ぎの100メートル、200メートルともパリ五輪に届かず。「できることはやり切った気持ち。ここが最後だなと思った」と決断。「(自分自身に)ちょっとやり過ぎたね、と言いたい。やり過ぎるまで、よくやったねと言ってあげたい」と涙ながらに語った。

 現役にこだわり続けたのは、リレー種目への思いがあったから。12年ロンドン五輪では「康介さんを手ぶらで帰すわけにはいかない」との合言葉で奮起し、400メートルメドレーリレーで銀メダルを獲得。「あの光景をもう一度見たいという気持ちでやってこられた」と言い「個人競技だけどチームの色を出すことで全体が良い結果が出る。そういったところを忘れずにやってほしい」と現役選手たちへ思いを託した。

 今後は多方面でチャレンジをしていく。イトマン東進での後進育成、スポーツ関係の大学院進学を思い描く。さらに「アナウンサーが小さい頃からの夢」とも明かし「パリに行きたい。リポーターのオファーがあれば行きたい」と目を輝かせた。 

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