【世界卓球】日本女子 53年ぶり金あと一歩…中国追いつめた銀 悔しさバネにパリ五輪で雪辱必ず

[ 2024年2月25日 04:55 ]

卓球・世界選手権団体戦第9日 ( 2024年2月24日    韓国・釜山 )

中国戦の第5試合で敗れ、涙ぐむ張本美和(中央)
Photo By 共同

 女子決勝が行われ、日本は中国に2―3で敗れて5大会連続の銀メダルとなった。パリ五輪代表の早田ひな(23=日本生命)と平野美宇(23=木下グループ)、張本美和(15=木下グループ)の3人で臨み、世界ランキング1~3位をそろえる相手に惜敗。1971年名古屋大会以来、53年ぶりの金メダルには届かなかった。中国は6連覇を達成した。

 世界最強の相手にあと一歩、及ばなかった。日本にとって、5大会連続で迎えた中国との決勝。第5試合に登場した張本美は、東京五輪金メダリストで世界ランク3位の陳夢(チン・ム)から第1ゲームを奪いながら、その後の3ゲームを奪われて逆転負け。大きな壁を乗り越えられず、15歳は「先輩たちが5番目まで回してくれたけど、最後は負けてしまって…。今は悔しい気持ちです」と悔し涙を流した。

 第1試合で張本美が世界ランク1位の孫穎莎(ソン・エイサ)に敗れたが、続く早田が挽回する。陳夢に第1ゲームを奪われながら、その後の3ゲームを連取して逆転勝ち。第3試合に登場した平野は世界ランク2位の王芸迪(オウ・ゲイテキ)に対して攻めの姿勢を貫き、ストレート勝ちを収めた。

 「卓球人生の一つの経験として、思い切り楽しみたい」と話していた早田。過去7戦全敗だった陳夢からの白星は、自身にとって悲願でもあった。第4試合で孫穎莎に0―3で敗れはしたが、大きな手応えをつかんだことも事実。試合後に「ここまで競った試合ができたのは自分たちの成長」と早田が言えば、平野も「今までは、負けても仕方ないと思ったりしていたけど、こんなに悔しい負けは初めて」と振り返った。

 試合に臨むメンバーから外れた伊藤美誠(スターツ)、木原美悠(木下グループ)らもベンチからアドバイスを送り、チームとして戦った日本。53年ぶりの金メダルには届かなかったものの、平野は「五輪で借りを返せるように頑張りたい」と言葉に力を込めた。団体金メダルを目指すパリ五輪開幕まで約5カ月。悔しさをバネに、大舞台でリベンジを果たす。

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